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嫌いだけど、好き
夜に夫と買い物に行く車中、お店まで近いようで遠いんだよね〜という話になった。
「近くて遠いって哲学みたいだね〜」
わたしは「確かに!」と興奮した。
「反対の言葉つなげたら、それっぽくなりそう」
わたしたちは交互に言葉をあげていった。
・強くて弱い
・硬くて柔い
・遅くて速い
・苦くて甘い
なんだかそれっぽい。
そういうタイトルのものもあった気がするし。
反対の意味をもつ言葉が一緒に存在している状態。
一瞬、どんな意味?と思ってしまいそうだけれど、
分かる気がする。わたし、よくあるな。
わたしは反対の意味をもつ(?)感情を持ちがちである。
・憧れと羨望と妬み
・楽しいと悲しい
・祝福と焦燥
・期待と失望
わたしは捻くれているし悲観的だし、喜怒哀楽の中で一番「怒」が強い人間だから、マイナス感情の比重が半分以上を占めることもあるけれど。
怒りや妬み、焦燥がわたしを揺さぶり、奮い立たせる。(失敗もさせる)
悪いけれど、良い。
良いけれど、悪い。
20代後半くらいから、
怒るのって疲れるなと、「怒」が面倒になるときが多々あった。(ただ単に、若さからくる勢いがなくなったからかもしれない)
その気持ちは年々大きくなって、
喧嘩したときや、嫌なことを言われたときのことを思い出してはカッカしていた頃と、ここ1、2年を比べてみると、怒りの炎(キャンプファイヤー)から火(コンロ)くらい小さくなってきた。
持続しない。簡単に消える。
ムカつくことを無理くり思い出さなきゃ、火がつかない。
わたしは少し、楽になった。
完全に怒らなくなったわけじゃないから、怒るときはドカンと怒る。妬みもする。焦ったりもする。
それでも、怒り続けるのって疲れるよな〜割に合わないよな〜と冷めるのがはやい。
水と油のように、きれいに分かれていた感情たち。
徐々に、垂らされた絵の具くらい、うっすらとした憧れや祝福が、マイナス感情の内側へと入り込んでいる。
自分の感情を素直に見つめ、認められるようになったと、褒めてあげるのもいいかもしれない。
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