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「心配事ノート」を始めてみた
少し前、気持ちが沈んでいました。
ちょっとした出来事が重なって、不安な考えや悲しさがぐるぐる回って、落ち着かない気持ちが続いていました。
そんなとき、夫が今度はこんな提案をしてくれました。
「心配の気持ちだけケアしてあげるためのノートを用意してみたら?」
「とりあえず心配事をそこに書いておいて、そのノートを開いている間は思い切り心配して、閉じたら忘れて他のことをやる。そうしたら、一日中悩み続けることがなくなるんじゃない?」
とてもいい考えだと思いました。
前回の記事でも、私の心の中の「心配性」のケアとして「思うこと全部紙に書き出す」ことと書きました。
今までは、心配事が心に溜まってきた時には、アイデアやお店についての考え事など何でも書いている雑記帳に、書いていました。
でもそうすると、考えを整理するためのページと、不安な気持ちを書き出すページが混ざってしまい、後で振り返るときに見づらくなる。
そのせいで、「モヤモヤを書き出したい」と思っても、少し躊躇してしまうことがありました。
夫の提案を聞いて、「心配は心配専用のノートに書くことにする方がいいかもしれない」と思い、早速取り掛かりました。
ノートを分けることへの不安
これまでは、ノートを一冊にまとめる方が便利だと思っていました。
いくつもノートを持つと、どこに何を書いたか分からなくなるんじゃないか。ノートを無くしたり、管理が大変になったりするんじゃないか。そんな不安もありました。
でも、心配事を書き出すためのノートは、「何かを考えるためのノート」とは役割が違います。気持ちを整理するというより、「とにかく書いて、一度頭の外に出す」ことが目的。
それにノートの役割が明確なので、どこに書いたかわからなくなるという心配もありません。
そう考えると、「たしかに雑記帳とは別にした方がいいかもしれない」と思いました。
先人の知恵も借りたくて、実際にノートを複数使っている人がどうしているのか調べてみることにしました。
「心配事メモ」の考え方
いろいろと調べていると、『Think Clearly』という本の紹介記事にたどり着きました。
記事の中で、「私の心配事メモ」というアイデアが紹介されていました。
この方法では、「心配事専用のノートを一冊用意し、たとえば1日10分と決めて気になることをすべて書き出す」というルールを作ります。
書いたあとは、「ノートが心配事を覚えていてくれるから、いったん忘れて過ごせる」という考え方です。
まさにこれだ、と思いました。
この方法なら、私も続けられそうです。
書き出す時間を決めておけば、「一日中心配し続ける」ことが減りそうです。
ジャーナリングと似ているのかな?と思うのですがどうでしょうか。
今までは毎日書き出すことはしていなかったので、これから意識してやってみようと思います。
こちらの本には、全部で52の思考法(思考の道具)が解説されています。
該当する章以外も、少しずつ読み進めていきたいと思います。
「心配事ノート」を選ぶ
次に、ノートをどれにするか考えました。
今使っている雑記帳は、B5サイズのどこでも買える大学ノートです。
でも、心配事ノートは、考えを深めたり、整理するものではなく、不安で気になることを書き出すためのもの。書いた内容をその場で広げたり対応を考えることはしないし、メモしておいて気持ちを軽くするのが目的です。
考える対応が必要なものは、手帳に書き写したり雑記帳で考えを広げて消化していくから、この心配事ノートはもう少し小さいサイズでいいと思いました。
そして、せっかくならちょっと素敵なノートがほしい。
そこでロフトへ行って、いろいろなノートを手に取ってみました。
悩みに悩んだ結果、ニーモシネのA5サイズを選びました。
選んだ理由は、次の3つ。
1. 落ち着いたデザイン
毎日使うものだから、気分を落ち着かせるデザインがいい。ニーモシネのシンプルな黒い表紙は、余計なことを考えずに済みそうで、しっくりきました。
2. 適度なページ数
分厚すぎず、でもすぐに終わってしまわないくらいのちょうどいい枚数があったこと。
3. リングノートで折り返せる
起き抜けのベッドの上でもコンパクトに書けるように、折り返して使えるタイプがよかった。
という理由で選んで、買ってきました。
実際に書いてみた
帰宅してさっそく、タイマーを10分にセットして心配事を書き出してみました。
今気になっていること、不安に思っていることを、思いつくままひとつずつ書いていきました。
すると、思ったよりも少なかったです…!
「あれも気になるし、これも不安……」と不安なことがいっぱいに思えていたけれど、ノートに書いてみると、案外少なかった。
頭の中でぐるぐるしていただけだったんですね。可視化されて、少し落ち着いてくる感覚がありました。
そして、書き出した後に一言だけ、心配な私に向けて「そうだね」と同意を付け加えておきました。
「ノートが覚えていてくれるから、私はいったん忘れていい」
そう思うと、心が軽くなりました。
次の日の朝も、起きてすぐノートを開き、10分間書き出してみました。
すると昨日も書いたからか、気になっていたことのいくつかが、今日はそれほど大きな問題に思えなくなっていました。
「昨日の自分は、あんなに気にしていたのに、今日はもう少し落ち着いている」
書き出さなくても一日経てば落ち着くこともあるとは思いますが、ノートに記したことで、昨日の状態との比較ができ、良い方向に向かっているのを目で見て実感することができました。
しばらく続けてみます
このノートに書くことで、心配事を頭の中に抱え込まずに済みそうです。
もちろん、書いたからといって、不安が完全に消えるわけではありません。
でも、「朝の10分心配する」と決めるだけで、「一日中ずっと考え続ける」ことが減るのではないかと思います。また、対処するべきことがあれば、拾い出して手帳に書き込むことで、不安な気持ちとは切り離して、具体的な行動にうつせるのではないでしょうか。
「ノートを閉じたら、心配もいったん閉じる」
しばらく続けてみようと思います。
もし今悩んでいる方の参考になったら、うれしいです。
では、また。
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