中1娘、初めての成績表と先生からのメッセージ。
娘の中学校入学から約1ヶ月。ある日、年度頭に行われた全国実力テストの成績表が配布された。
その日、学校は午前中で下校。保護者は午後から懇談会やPTAの総会などがあり、私はバス通学の娘が帰宅する前に家を出た。
懇談会では、担任の先生より、成績表を配布したことを告げられた。その時の先生のお話。
明るくて面白い、チャキチャキした中年女性の先生なのだが、この成績表の話題では、かなり長い時間、真剣に話してくださった。その雰囲気から、子ども達への愛情と、揺るぎない信念を感じ、私はちょっと泣きそうになった。
そして、帰宅。
娘がいつもより元気がない。
ピーンときた。あ、先生のあの話、もれなく娘のことも含まれていたんだ。
ーー今日、成績表もらったんだって?
娘「うん。あ、色々話があったでしょ。順位を気にするな、とか。」
リュックから渋々取り出し、はい、と渡された成績表。
ーーどれどれ~?
娘「みんな、頭良すぎるからさ。」
娘は明らかに落ち込んでいる。成績表を見れば、確かに順位は低い。真ん中よりもずっと下の方だ。
でも、私は、先生に言われたことを実行するんだ!!
ーーあ、でもさ、これ、校内の順位だから「うーん」て思うかもしれないけど、ここ見てみ。全国での偏差値は、むしろいい方だよ。すごいじゃん。
娘「あ、そうなんだ?」
ちょっと意外だったというような反応をする娘。続ける私。
ーーだって、この学校に合格したのだって当たり前じゃないんだよ?順位はこんなもんだって。それに、そんな成績いい子達と一緒に勉強できるんだから、実はラッキーなことなんじゃない?分からないことあったら、教えてもらえばいいしね。
娘「そっか、それもそうだね。」
力はないが、少し笑顔が見られた。
私は元々、そんなに成績についてとやかく言うタイプではないけれど、娘が思っていたよりも落ち込んでいるのを見て、うっかり言ってしまった一言で娘を傷付けたり、知らないうちに追い込んでしまうこともあるのかもしれないなあと思った。
とにかく、やる気を削がないのが私の仕事。受験前の教訓を思い出す。
ーーそれに、これから伸びしろたくさんあるってことじゃん。ほら、ここにも「自信を持って取り組みましょう」って書いてあるよ。
娘「あ、ほんとだ。なるほどね。」
お?いい感じだ。乗ってきたぞ。
ーー先生も言ってたでしょ?成績が良いことと、人間性が良いのは別だって。
娘「あ!そうだった。私、多分受験も面接で受かったと思うし。よし、分かった。これからは勉強じゃなくて、人間性で生きて行く!!」
え、そこまで飛躍する?ちょっと励ましたつもりが思わぬ方向へ。まだ成績を諦める時期じゃないよねとも思ったが、まあ、いいか。
何はともあれ、いつものマイペースな娘に戻ったのでほっとした。
先に先生の話で心積りができていたので、良かったなあとしみじみ感じた。そんな素敵な先生に受け持ってもらえて、ありがたい。
娘が気にするべきは順位ではなくて、どの分野が苦手で、どこを間違えたかということなんだろう。これからはますます思考力が問われるような問題も増えていくという。
娘が自分の頭で考えて道を切り拓いていけるよう、親はひたすら見守っていくしかないんだな、と改めて思った。
がんばれ、娘!早起きして毎日通学しているだけで、十分頑張ってる!と思っているよ。自分の良さを最大限活かして、楽しい学校生活を送ってね。
娘の人間力について書いた過去の記事です↓
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
成績が出るのって、指標にはなりますが、時に残酷ですね。自分の時のことも思い出します。
でも、それも含めて青春!娘の貴重な年月を、一緒に走り続けて行きたいと思います(見守ることに徹して)。
***2024/5/6追記***