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コンビニでアルバイトしていた時の話


高校3年から大学卒業までの4年間、コンビニでアルバイトをしていました。
家から近くの、1日中トラックが停まっている駐車場がやたらデカい店。
駐車場はやたらデカいのに、トイレの数が繁忙期の客数に合っておらず、トイレ待ちの行列が店外まで伸びることのある店。(いや、混みすぎっっ!)


コンビニって、本当にいろんな人が来ます。
田舎のコンビニなので(?)、わんちゃんが突然入店してきたこともありましたが、大抵の場合はいろんな人間がきます。

ポテトの量が少ないから2本足して!とか、店員に前を横切られた!とか、コーヒーの量がいつもより少ない気がする!とか、俺が食べたカップ麺の残飯捨てとけ!とか、おもしろ理不尽クレーム注文みたいなのも多々起きて、『人間ってマジなんなん!?』と口角をピクつかせながら、「かしこまりました〜」「申し訳ございません〜」と働いていた記憶があるのですが、一方で、目の前に突如大ミスした人間が現れると、多くの人は意外と笑ってくれるんだな、ということもそのコンビニで学びました。

何を隠そうそこが初めてのバイトだった私。
というより、初バイトかどうかという以前に、かなり勘の鈍い私は、思いつく全てのミスを4年間でやり尽くした気がします。
大抵の新人さんが、「すみません…汗汗」と報告をしてくれても、全然驚きません。怒るはずもありません。
「やるよね〜!分かる!大丈夫!後処理知ってる!なぜならそれ、私も、やってっから!!!」と言った具合。
そんな調子で働いていたので、いつしか社員さんに報告する前にあの人に一旦言ってみよ!みたいな、ミスの後処理相談員的ポジションになっていました。


そんな私が4年間でどんなミスをしたのか、忘れるのも勿体無い気がするので、今パッと思い出せるものを備忘録として書き記しておきます。
もちろん全て意図してやったものではなく、やっても良いんだよ〜という意味で書く物でもありません。思い出として面白おかしく書きますが、当時は謝罪や対応しっかりしておりますので、ご心配なく。

では、いきます。
①容器に貼り付けられている液体は、剥がしてからレンチンしなければならないことを知らず、餃子のタレを爆発させる(←記念すべきミス第1号はコレ!王道!!)。

②ピザまんを取り損ね、慌てて手でキャッチしたら「アツッ‼︎」となり、お客さんの待つレジ台に投げてしまった(漫画じゃなくてもこういう事ってあるんだな〜と我ながら思った)。

③春巻きを落とした✖️10回以上(あれトングで掴むのすごい難しいよ)。

④コーヒー豆の補充(機械の上の部分に直接入れる投入口がある)を失敗し、大粒の豆がコーヒー出来上がり待ちのお客さんの頭に降り注いだ。

⑤アイスコーヒーの氷を、会計の際に崩してからお客さんに渡すよう言われていたのですが、容器を揉んで氷を崩すことしか頭になかった私は、Lサイズのガッチガチに凍った容器に遭遇し、無理矢理容器を両手で握りしめ、氷スプラッシュを起こした(レジ台の角にコンコンと当てれば大抵の氷は崩れることを知らなかった。固いのは氷じゃなくてお前の頭じゃ!!)。

⑥レジが混んでくると慌てるあまり噛みまくる。
「おはーしとフォク、どちらをお付けしますか?(伸ばす位置間違い)」
「スプ、スプ、ス、スプ、スプレーお入れしておきます(スプーンな)」

⑦店外入り口にある、非常時に回る赤いランプをいつの間にか回してしまっていた。(早朝に毎朝くる常連のおばあちゃんが、「お姉ちゃんあれなんなん?」と教えてくれて気がついた。田舎でよかった)。


これらのミスをした時、当然顔から汗が吹き出し、大あわてで謝罪をする私を見て、大抵のお客さんは「大丈夫大丈夫」と笑ってくれるのでした。
人間なんなん〜と思う日もあれば、優しい人間ありがとうと思う日もあって、自分がなりたい大人像みたいなものが、コンビニという小さな箱の中で少しずつ出来上がっていきました。


そういえば私の働いていたあのコンビニ、少し前にリニューアルしたと聞きました。
私が大苦戦したレジもセルフレジに変わり、袋詰めもほとんどがマイバックなのでやる必要はなしとのこと。
大行列を作っていたトイレも新しくなったらしい。
トイレの数、増えてるといいな。


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