
今日も休憩日和
足を止めてみると、意外な事に気がつきます。
バタバタと準備をし急ぎ足で駅まで向かっていた時には感じなかった、朝7時台の静けさ。
会社にいようと家にいようと、午前中という時間は1.2倍の速度で進み、お昼ご飯は忘れがち。
元気な生き物に触れたかったら、子ども達の笑い声の聞こえる午後2時から3時ごろに網戸にすると良い。
働いていないと、ダメ人間になるとでも思っていましたが、それも間違いでした。
最近の私の日常は、これまでの人生とのバランスをやっと取り始めたかのように静かで、ゆっくりと進んでいます。
朝起きた瞬間にため息をつくことは無く、胃が痛くなることもだいぶ少なくなりました。
不安な夜はあるけれど、それでも「眠れないなら寝なけりゃ良い」と思うくらいには図太くなりました。
晴れの日も、曇りの日も。
嬉しい日も、悲しい日も。
私は「今日も休憩日和だな」と思いながら、コーヒーを飲みます。
休憩すらも目的を問われる時代。
もし今度問われたら、「目的のない休憩」という隠れミッションでしかもらえないボーナスポイントがあるのよと教えてあげようと思います。
そういえば昔、だいすきな恩師からの手紙の終わりに「『歩く』という字は少し止まると書きますね」と添えてあったことを思い出しました。
あれから8年ほど経って、ようやく理解できたような気がします。
少し止まることで進める私たちの日常は、まだまだ続く。