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誰かに何かを贈るとき、考えていること


誕生日、クリスマス、各種記念日、なんでもない日。
贈り物チャンスタイムは一年のあちらこちらに潜んでいます。
自他ともに認めるプレゼント魔のわたしは、だいすきな人たちにプレゼントを渡せるチャンスはないかと、しょっちゅう隙をうかがっています。


この習慣はおそらく子どもの頃からで、庭で遊べば「かわいいお花が咲いていたから」と野花をブーケにし母に贈り、宿泊学習で陶芸体験があると聞けば家族の誰に贈ろうかと考えていました。

我が家ではプレゼントが頻繁に贈り贈られる傾向にあり、誕生日はもちろんのこと、クリスマスには家族全員がそれぞれにプレゼントを準備し、私は毎年それを楽しみにしていました。

11月に入った頃から、「もうすぐクリスマスだ」とソワソワし始め、ひと月前にはプレゼントが内定(早い年は確定して手元にあることも)。
クリスマスまでのカウントダウンが10日を切る頃には、「今年のプレゼントはこれだよ!」とネタバレをしないように必死です。


キラキラのお店の中で、あるいはハンドメイドの何かをあげるべく机を前に、あれやこれやと贈り物を思案するとき。
頭や心に浮かぶのは、贈るだいすきな人との時間です。
例えば、あの人は柔らかい色が好きだと言っていたなと思い返し、そのままその日に交わした言葉が泉のように湧いてくる。
駅で待ち合わせをした時に、あの人に感じた空気。オーラというのか分からないけれど、私が受け取ったあの人らしさをプレゼントに込められないかと唸る。

考えて考えて考えて。
少しにやにやしながら「喜んでくれますように」と願いを込めて、包装紙でドレスアップされたそれをそっと撫でたりします。
プレゼントをもらうこともすごく嬉しけれど、「ありがとう」や「どうか幸せに」の祈りを込めて、誰かに何かを贈るという行為そのものが、生きてゆく上でのギフトのような気がするのです。


さてクリスマスまで、あと10日ほど。
私は今年もだいすきな人たちのサンタクロースになって、きらっきらの愛を贈ります。


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