約300万円のカードローンを作ったお話
私の仕事は端的に言えば激務だ。そしてどちらかというと相手の下手に出て利益を得るような仕事だ。当然ストレスが溜まる。それをどのように解消したかというと、買い物だ。しかも対面の買い物。特に洋服とコスメが好きだった。スタッフの方が私の話を親身に聞いてくださり、試着室から出た時には褒めてくれる。たとえお世辞であったとしても気分が高揚する。その感覚がやめられなくて、休日になると百貨店に繰り出していた。ヘビロテしていた伊勢丹のレシートには星が3つ付いていた(年間100万円以上の購入)
過去の源泉徴収を見ても年収は最高でも700万円程度だ。そんな私がなぜそんなに散財できたのか。お金の出どころがもう一つあったからだ。
カードローンの作り方は簡単だ。個人情報を入力して申請するだけ。通常ローンとは住宅購入のため、自動車購入のためなど資金使途が決まっているが、カードローンにおいては資金使途は自由。つまり「お金ちょっと足りないなあ」というときに助かる魔法のカードとなり得る。
少し経済のお話をする。そもそもローンを組むときになぜ資金使途を指定するのか?それは借入人が借金を返せなくなったとき(デフォルト状態になったとき)資金使途対象資産(住宅や車)を借金弁済の為に使うからだ。担保資産ともいう。この場合、担保資産=>借入金となり、購入資産以上の借入はできない。ただし、担保となる資産が現物で存在していることから、デフォルトしても借金回収ができると見込まれ金利は安い。
さて、資金使途が限定されていないカードローンは担保となる資産がない為、個人の信用力によって金利が決まる。従って、金利は高い。例えばみずほ銀行カードローンは2%〜15%だ。「2%って安いじゃん!」って思うだろうが、大抵10%程度ではないかと思う。2%の人がいたら是非教えて欲しい。利息制限法ならびに出資法では、貸付金額が100万円以上の場合は15.00%となっているので、上限に近い数字持ってきていることになる。銀行預金の金利が0.001%の時代に、利用者側からしたら暴利だし、貸付側の銀行は貸し倒れのリスクはあるもののウハウハだろう。
さて、私は銀行を相当ウハウハさせた側だ。実際の記録はこちら。
これだけ使ったが、何に使ったかさっぱり覚えていない。手元に残った服やコスメもリモートワークの今はほぼ使わないし、使わない間に好みが変わり箪笥の肥やしとなった。
そんなもんだ。何か目的がない場合、目的のない浪費の場合はカードローンなんかに手を出さないべきだ。
もちろん完済しました。
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