「タータン」と「オムニコート」に共通すること
今まではプロフィールとかしか書いてなかったので、
初めてスポーツ施設関連の話題をnoteに書いてみようと思います!
【タイトル】
陸上競技場のタータンとテニスコートのオムニコートに共通すること!
この2つは陸上競技やテニスをやっている人には馴染みがあり、よく使う言葉であり、よく使う場所であると思います。
陸上とテニス まったく違う性質のスポーツではありますがちょっとした共通点があります。それらについてまとめてみました。
馴染み深くない方もいらっしゃると思いいますのでまずは両方の説明から!
【陸上競技場のタータンとは?】
陸上競技経験者なら誰しもこの単語を知っているし、それ以外の方でもご存知かと思います。
「タータン」
これは陸上トラックの床の部分を指す言葉ですね!
もう少し専門的に言うならば全天候型舗装のことをタータンと呼びます。
私が陸上競技場を施工する仕事について初めて受けた衝撃があります
タータンという言葉が通じない!!!!!
そうです。陸上競技場の工事業界ではこの言葉が通じないことがあったのです・・・。(通じる人も、もちろんいます)
そこで私はもちろん質問しました。
「これ、タータンって言いませんか?」
すると・・・
「え?これ○○やろ?」
実はこの○○、商品名なので問うメーカーの方によって返答が違います。
そうです。もう日本には本当のタータンは絶滅してしまっているのです…
【テニスコートのオムニコートとは?】
この事実を知ったも実は結構最近の出来事であります!
テニス用の砂入り人工芝のことを「オムニコート」といいます。
実際にオムニコートという製品名の人工芝はあります。
しかし、オムニコートではない製品名の人工芝のことも「オムニコート」
と呼ぶ人がたくさんいます。
特にそれらはテニスを実際にやっている人や指導者であるコーチの方などからよく聞くような気がします。
「いや~こんなきれいなオムニコート作ってくれてありがとう!」
内心では「い、いやこれはオムニコートではないけど…まあいっか!」
と、自己解決していたり
【つ・ま・り!】
この両者に共通することはどちらも陸上トラックや砂入り人工芝
それ自体の俗称になっているという点です!
ただ異なる点が1つ
オムニコートという名の製品は現在も日本国内にたくさんありますが、
タータンは日本国内にはもう残っていません。
では、ナゼそういう風に呼ばれるようになったのか。
以下私の推察になります・・・
【推察】
そもそもタータンとオムニコートに共通することはまだあります。
それは日本国内に導入された初めての陸上トラック(全天候型舗装材)であり、テニスコート用の砂入り人工芝であるという点です。
タータンが初めて日本国内に入ったのはメキシコオリンピック開催くらいの
1968年(もしかしたらもう少し早く導入されているかもしれません)
1964年の東京オリンピックでは陸上トラックはアンツーカ(土)でした。
しかしメキシコオリンピックからは全天候型舗装が採用されています。
ちなみにタータンはアメリカ3M社の製品になります。
オムニコートが日本国内に導入されたのが1983年になります。
もちろん日本初の砂入り人工芝の導入になります。
こちらはカナダテクシン社の製品になります。
きっとですが、当時の競技者・指導者にとって革新的なものであったのは想像できます。もし自分だったら「なんじゃこりゃ!」ってなると思いますし。
タータンを例にするならば、記録という面では飛躍的に向上しました。
また雨天でも試合や練習が可能という利点もあります(これが全天候型舗装と言われる所以ですね)
このタータンとオムニコートは人ではありませんが先駆者であり偉人ともいえるのではないでしょうか。
そうした当時の衝撃を受けた人たちは
「陸上トラック=タータン」
「砂入り人工芝のテニスコート=オムニコート」
と、もはや言い伝えのごとく伝播していきます。
当時の競技者が指導者になり、指導する中でこの事も教えていくのだろうと。
私も中学時代の陸上部の顧問の先生に教わった者です・・・
以上が推察になります!
ご購入いただきありがとうございました!
少しでも面白かったり知識の足しに足れば幸いです
ちなみに日本で一番普及している全天候型舗装は「レヂンエース」という名前です
【PS】
故に私は陸上競技場=タータンの意識をひっくり返す活動をしたいと実は思っていたりいなかったり…。ただ、Togaki VS すべての陸上競技者となるのがもっぱら予想されるので地道に布教活動をしたいと思います…。
以上です!
べ、別にサポートなんていらないんだからね!ってここに書きたくなりますよね!?サポートありがとうございます!