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こんにちは。えりなです。今日は烏についてお話ししたいと思います。

烏といえば、一般的には町中の厄介者。嫌われものです。

でも、元は里山で暮らしていた烏を、その里山を開墾することで追い出し、街へと連れて来たのは人なのです。

よく烏に襲われたというエピソードがありますが、もっともっと被害があってもおかしくないようなことを、人はしてきたと言っても過言ではありません。

でも烏はそれを語るでもなく、必要以上に人を襲うでもなく、飄々と生きる誇り高き生き物なのです。

わたしの家の向かいには、一本の古い木が立っていました。

その木は、季節になると毎年烏の産卵のための巣があって、烏が巣作りのために色々なものを運んでいて、それを見るのがわたしの楽しみでした。

ところが昨年、その木がある古い空き家が取り壊され、新しい住宅が数棟建てられました。当然その木も切り倒され、烏の憩いの場所は瞬く間になくなっていったのです。

今でもわたしの家と、その家との間にある道路を通る電線に、烏たちが止まっているのを見ますが、わたしはどんな気持ちでいるのだろうなどと杞憂なことを考えます。

そんな気持ちも込めて、電線に止まる烏に、優しい声で「おはよー」と声を掛けることもしばしばありますが、烏は悠然と飛び立って行くのです。

何も語らない、その誇り高い生き方を見るたびに、わたしは、どのように生きていくべきかと教えられている気がして、ほんの少し、身が引き締まるのです。

ちなみに、烏は光の屈折により、地球では真っ黒ですが、本当はとてもキレイな虹色をしているそうです。

このコラムをご覧になることで、ほんの少しでも烏への愛が芽生える方がいらしたら、とても嬉しいです😊

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