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Fist Bump 👊🏽

 この前私の彼のブランド Emma Jean の

 PR写真撮影のために、うちのホームスタジオにモデルさんが来た時の話。

 そのモデルさんはナイジェリア出身の在日20年越えの方。AJ(私の彼)はアメリカから13年前に来日したのだけれど、来日当初からAJを非常にサポートしてくれていた。AJが新しいブランドを始めたら、自分が関わっていないプロジェクトだったとしてもSNS上でシェアしてくれたり、当時お金がなかった頃は無償でモデルをしてくれたり(今はもちろん有償でやってもらっています)、とにかくポジティブで協力的で、素敵な方らしい。
 またAJは過去のちょっとした苦労話を教えてくれた。昔、一つ目のブランドを始めたばかりの頃(今やっているのは二つ目のブランド)、モデルさんにフィッティングをしてもらうのにもスタジオを借りるお金がなかったので、全くスタジオ設備のない場所でのフィッティングにも、快く協力してくれたらしい。

 そんな彼に対して非常に協力的でもはや兄弟のようなモデルさんなのだけど、私がプチ感動したのは、全く別の場面。

 撮影日当日私はリビングに居た。玄関があってリビングの横を通って、ホームスタジオにつながっている。玄関でAJは私をそのモデルさんに「僕のフィアンセの、エリーです」と紹介してくれた。
 その時そのモデルさんは私をハグするのでも握手するのでもなく、minimal physical contact (最小限の身体的接触)で、fist bump (握り拳と握り拳を合わせる挨拶の仕方)で、すっごく簡単に自己紹介をして、スタスタと通り過ぎていった。

完璧。

 既婚男性は、そうあるべき!と思いました。良い友達のフィアンセだからと言って、ベラベラ長話せず、接触を最小限に抑える。
 私は、私の彼も、この世の親族以外の全ての女性に対してこのようにサラッと接すべきだと思っているし、他の男性も私にサラッと接すべきだと思う。逆に私も他人のフィアンセや旦那さんと馴れ馴れしく接さない。

 多分こういう考え方は、イスラム圏の方が受け入れられやすいというか、イスラム圏では当たり前なのだろうけど(いやそもそもfist bump すらしないだろうけど)、私は日本に居て、比較的他人との身体的接触の多い文化圏であるアメリカの人と婚約してても、それでもこの考えは変わらない。 
 私もAJもboundary (境界線)が結構はっきりしているタイプなので、それを自然に尊重してもらえてると感じるのは、非常に嬉しい。

私は、文章を書く時、だいたい自分の経験から書きます。したがって、いただいたサポートは、今後も様々な経験をしにいくことに使わせていただきます。