Who is Illegal?

先日、ドイツ系アメリカ人女性
と話してた時の事。
大学に上がる前の外国語は何を学んだか
の話になった。

その人はフランス語の
私でも分かるような簡単な単語も読めなかったから
フランス語じゃないならスペイン語かな？と思い
外国語はスペイン語を学んだの？と聞いてみた。

私はカリフォルニア出身だから
学校ではスペイン語のクラスが提供されてたし、
政府も私達を洗脳して
スペイン語のクラスを取らないと
高校から直接四年制の大学に行けない
っていうルールを作ってた。
私は移民自体には賛成だけど
不法移民が大嫌いだから、
彼らのためにスペイン語を学ぶのは嫌だと思って
四年制の大学へ行かないで
コミュニティカレッジに最初に入って
その後に四年制の大学に編入したの。

と言われた。

うーん。

いろんな事が考えられる。

スペイン語を学ぶのは、
不法移民／移民のためじゃなくて
自分が世界中のスペイン語話者と
会話できるようになるためでは？

しかもスペイン語を学ぶのは義務というより
機会が与えられているという意味で恩恵なのでは？

そもそもスペイン語を話すのは
カリフォルニアに移住してくることが多い
メキシコ人だけじゃなくて
南米人やスペイン人もいるのでは？

不法移民だって、簡単な気持ちで
国境を越えたわけではなくて
自国の政治や経済状態に耐えられなかったからでは？
つまり、不法に移民せざるをえないような
状況にあったからでは？

そもそも北米大陸の最初の不法移民は
ネイティブ・アメリカンを虐殺して
不法に土地を占拠した
あなたたちなのでは？
あ、でもドイツ系だから、違うのか？

などなど、はじめは彼女に反論したくなった。

次に、不法移民を受け入れる側の感情も
想像してみようと思った。

自分たちはアメリカの地に「合法的に」入ってきて
汗水垂らして働いて、生活の基盤を作った。
それなのに、不法に侵入してくる人間達が
許されるのは耐えられない
と思ったのかもしれない。

メキシコとアメリカで文化の違いがあるから
そんな中で軋轢が生まれるのが嫌だ
と思ったのかもしれない。

移民が多い＝治安が悪くなる、
というイメージがついているのかもしれない。

仕事が取られるのが嫌だから
移民を阻止したいというアメリカ人は多いらしいが、
その件に関しては、ナンセンスとしか思えない。
不法にせよ合法にせよ
貧しい国から来て教育を受ける機会がなかった場合
いや、高等教育を受けていても
就ける仕事が限られているので
取られて困るような仕事ではない。



私自身が、不法移民を受け入れる土地の
人間になったらどうだろうか？

私の場合、苦しんでいる人が
日本に来てその苦しみが
薄まるなら良いと思うけど

同時に私は性格がひん曲がっているので
彼らが苦しんでいる可哀想な移民達で
日本が彼らを救い、生活の糧を与え
そして彼らも日本に恩義を感じ
一生懸命に働いている
という美しい話である限りは
賛成する気がする。

もしそれが
日本なんてちょろいちょろい。
簡単に生活保護でも年金でも受け取れる。
ラッキー✌🏼
的な態度だったら、本当に腹が立つと思う。

だがしかし、入ってくる不法/合法移民が
そのどちらであるかなんて
最終的には人の心の中の事なので分からない。
基準はもっと明確なものであるべきだ。

最後に一つ、気になった事。
彼女は私が不法移民じゃないって知って
話していたけれど
もし私が、彼女の嫌うデモグラフィに
当てはまる人間だったら
彼女はどのように話していただろうか。
そして私自身はどのように反応しただろうか。