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診察室に入った途端に、功績を患者に語り始める、一癖・二癖ある不思議なお医者さん 名医と出逢うことは本当に難しい

女性のヘルスケア市場を専門に分析を行うウーマンズの阿部です。

どうも"不思議”な人が多い気がしてならない医者の世界。もちろんそうではない医者だっていますが、これまで診察して頂いた医者たちを思い返してみると、一癖、二癖ある医師の方が圧倒的に多いように思います(人生120年時代、この先もっと癖が強い医者と出会うのでしょう…)。例えばこんな医者たち。

>「人生100年」は古い?トレンドは「人生120年」



最初から最後まで患者の目は一切見ずに、PC画面のみを見続ける医師
⇒これは最も“メジャー”なタイプ。こういった医者の態度にはすっかり慣れましたが、患者の顔色や表情などを見ることなく、よくもまぁ診断ができるなぁと思いつつ、当然二度とそういう病院には行きません


・処置を受けている最中に「(激痛だったので)い、い、痛い!」と1回訴えたら「じゃぁ処置はやめますね~。どうぞお帰りください」と無表情で言い放った医師
⇒処置を受けないと日常生活に支障をきたすレベルだったので、痛みと(処置に対する)恐怖心・不安を抑えて、処置をして頂きましたが、いやはや、たった1回痛いと訴えただけで、随分と冷たい言葉を患者にあっさり投げつける医者だなと思いました(笑)。いい大人が10回も20回も「痛ーい!!」と叫び続けてたらあきれられるのも分かりますが…。この医者に対して憤慨している患者がとても多いことを知ったのは、病院を出後のことでした。


・患者(私)が席についた瞬間から、自身の功績を語り始めた医師
⇒女性誌や学会でも頻繁に登場することで有名な内科医に診て頂いたときのこと。“有名な医者”という時点で、すでになんだか嫌な予感はしていましたが…、診察室に入って着席するなり第一声は---

「ねぇ、僕のこと知ってる?僕はね、●●大学出て、●●病院に勤めて、学会でも頻繁に講演してるんだよ。女性誌にもよく出てるからキミも僕のこと見たことあるんじゃない?ところでキミ、●月●日何してるの?僕この日に学会で登壇するから、聞きにきてよ。」

「あ…その日は予定がすでにあるので、ごめんなさい(なんだこの医者…やっぱり嫌な予感は的中したか…)」

「そっかぁ。じゃぁ●月●日は?この日は●●で講演するから、僕の話、聞けるよ?」

…なんとかそんな話が終わり、「で、今日はどうしたの?」と聞いて頂き、私が話し始めたのもつかの間…。

「キミ、あの病院の●●医師が主治医なの?そうかぁ。あのコはねぇ、僕の教え子!元部下!あのコはなんでも言うこと聞くから、困ったことあったら僕に言ってよ。当時はねぇ、僕もあの病院で~~~」

と、今度は人脈話と昔話に発展。診察してもらうことはもはや諦め、患者である私は聞き手に回り、適当に話を流してそそくさと病院を後にしました。診察時間はトータル時間のうちわずか1/3程度でした(汗)。

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「不思議な医者シリーズ」という連載が書けそうなくらい、他にも一癖、二癖ある医者にこれまで多く出会ってます。

医療費問題・介護問題・少子高齢社会問題など、日本の今後深刻化がさらに進む諸問題に立ち向かうには、介護ロボットとか、手術ロボットとか、AI画像診断などのハイテク化を進めるよりも真っ先に、まずは医者の「患者に対する姿勢・コミュニケーション力」といういたって、当たり前の部分を見直す方が先決なのではと思います…。

患者の話をしっかり傾聴し、真摯に対応することで、医者が見極められること、解決できることは多く、さらには誤診の予防だってできるからです。良い医者に出会えずに&正しい診断をくだしてもらえずに、あちこちの病院や科を転々とする"病院ジプシー”が多いことはすでに、多くの人が経験済みのこと。

もちろん、コミュニケーション力に長けていて患者と同じ目線に立って対話をしてくれる医者もいますが、そんな医者との出会いは “奇跡” と言えるレベルな気がします。

>ヘルスケア分野におけるSociety 5.0(ソサエティ5.0)



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