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扱いづらいアクリルガッシュを手懐けるコツ
こんにちは。
マジック:ザ・ギャザリングのアート大好き創作オタクのErinです。
TCGにおける「拡張アート」とは罪深く、不思議な遊びです。
自分は拡張の際、アクリルガッシュと呼ばれる絵の具を使用していますが、今回はそもそもなぜアクリルガッシュなのか?という事と、アクリルガッシュの扱いづらい部分を手懐けるコツを書き連ねていきます。
絵の具って種類めちゃめちゃある
はじめに、下記サイトを参考に、代表的な絵の具の種類を挙げていきます。
絵の具の種類
水彩絵の具
透明水彩
不透明水彩
ポスターカラー
アクリルガッシュ
アクリル絵の具
メディウム
日本画絵の具
水干絵の具
岩絵具
胡粉
油絵の具
……代表的なものだけでも引くぐらい種類多いし、何がなんだかわからん。
小学生の授業で使った水彩絵の具あたりならまだしも、後半に進むにつれ、全く触れたことがないレベルの絵の具だらけ。
けれど、安心してください。
用途が拡張アートならば、自分は断然アクリルガッシュをおすすめします。
アクリルガッシュがおすすめな理由
![](https://assets.st-note.com/img/1734651771-e8htQUsNPqG0YVcS9DaBLg1x.png?width=1200)
1.速乾性
とにかく乾くのが早い。
自分はせっかちなタイプなので、乾くのを待つ時間が苦手です(集中も切れてしまう)。
そんな方にもおすすめなアクリルガッシュは、ほんとうにすぐ乾くので、どんどん作業を進めていけます。
2.不透明
アクリルガッシュはマットで不透明な絵の具です。
拡張アートの際、枠や元の色を隠すのにも適していますし、何より何度でも上からやり直しができます。失敗を恐れなくても良い、これが本当に強い。
3.耐水性が高く、重ね塗りが可能
上からどんどん塗り重ねていくことができるのは、不透明で耐水性が高いため。
耐水性が高いことにより、元々塗った色が滲んだり、色が変わる心配がありません。
参考として、アクリルガッシュとポスターカラーの性質を比較した動画を載せておきます。
アクリルガッシュは水で滲むことがなく、重ね塗りをした時の不透明さが分かりやすいかと思います。
すぐ乾くからどんどん作業を進められる。
失敗を恐れず、上から重ね塗りができる。
これらが、アクリルガッシュをおすすめする理由です。
厄介なところを手懐けろ
初めてアクリルガッシュを使った当初から、マットで均一に美しく塗れる絵の具としてはとても良いけれど、扱いづらい側面が多いと感じていました。
けれど、そのデメリットをうまくコントロールできるようになってからは、ほぼノンストレスになりましたので、それらを紹介していきます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/166437563/picture_pc_2f3d1cced328912bc30239cb4344d494.jpg?width=1200)
最大のデメリット:即座に乾いてバリバリになる
個人的にいちばんのストレスポイントです。
アクリルガッシュは速乾性が高いと上記でも触れましたが、それは筆で塗ったところだけではありません。
絵の具チューブから出したパレットの上も、どんどん乾いていきます。
そして耐水性の高いアクリルガッシュは、一度固まると水で溶けませんので使い物になりませんし、何よりもパレットと合体して後処理が大変なことになります。
ガリガリと削って剥がすが、専用の薬剤で溶かすしかありません。
そしてもちろんパレットだけではなく、筆に絵の具がついたまま放置すると、筆先もバリバリに固まります。
慣れないうちはこれが本当にストレスで厄介です。
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対策1:パレットに直接絵の具を出さない
おすすめは、パレットの上にラップを敷き、その上から絵の具を出す方法です。
こうすると、後片付けの際にパレットを水洗いする必要がなくなりますし、ラップを丸めて捨てるだけなので手早く済みます。便利!
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紙パレットも使い捨てができるのでおすすめです。
ラップだとヨレるのがストレスという方は、紙パレットの方が合うかもしれませんね。
対策2:筆は常に水に浸けておく
筆は常に筆洗いの中に入れておきましょう。
常に濡れていれば乾燥とは無縁なので、筆先が固まる心配がありません。
色を塗る前に、余分な水分を拭えばOKです。
対策3:パレットに霧吹きをかける
パレットの上に出した絵の具を固めないために、定期的に霧吹きをかけてあげます。
自分は100均で購入したスプレーボトルに水を入れて使用しています。
パレットの上から、筆で絵の具をとる時に「あ、若干固まってきたな……」と感じられるタイミングが、霧吹きタイムです。シュッと一拭きしてあげてください。
これだけで格段にアクリルガッシュが扱いやすくなります。学生時代はこれを知らなかったので、ストレスフルがマッハだった。
ちなみに、固まったアクリルガッシュを処理しやすくする薬剤とともに、アクリルガッシュを固まりづらくする薬剤も存在します。色々ある。
まとめ:手懐けると最高に楽しい絵の具
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扱いづらい印象もあるアクリルガッシュですが、塗りに関してのメリットは多く、扱いをコントロールできればすごく楽しい(主観)。
水分を調整することで筆のタッチも幅が広がります。
一般的な文房具コーナーで販売している場合もありますが、水彩絵の具やポスターカラーしか置いていないことも多いです。東急ハンズ(大体なんでもある)や世界堂(画材屋さんといえばココ)だと取り扱いがあると思いますので是非。
大抵は基本色があれば十分ですが、塗りたい色が彩度の高い色(蛍光色のような鮮やかな色)だと、基本色では再現が難しいので、理想に近い色を用意いただくのが良いかと思います。
キラキラのラメ入りとかもあって、売り場を見てるだけでも楽しい。
個人的な創作How toをまとめています。
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