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Christopher Rush氏のMTGカードイラスト全部見てみよう

こんにちは。
マジック:ザ・ギャザリングのアート大好き創作オタクのErinです。
過去から現在に至るまでの、すべてのMTGカードイラストを眺め回したい願望を持って生きています。

今回は、アーティストのChristopher Rush氏にフォーカスしてカードを見ていきます。


アーティストについて

Christopher Rush(クリストファー・ラッシュ)は、マジックアーティスト。同じWotC作品であるダンジョンズ&ドラゴンズの作画から頭角を現し、マジック草創期からのメンバーでもある。

コールドスナップまで長きにわたって精力的な創作活動を続けていたが、マジックの歴史上においても「マナ・シンボルとマジック:ザ・ギャザリングの製品ロゴのデザイン」「ブラック・ロータス/Black Lotusの作画」などといった見逃せない重要な功績を残している。

2016年2月10日、50歳の若さで逝去。

M:TG Wikiより

《Black Lotus》の印象がとても強いChris氏ですが、マナシンボルとロゴのデザインまで担当されていたとは。
30年経った今でも、ずっと愛されているデザインですね。
まさに、MTG創設に携わる代表メンバーのお一人。50歳は若過ぎる…。
Black Lotusについては、第1版の記事でも触れています。

担当カード一覧

イラストレーター:Christopher Rushのカード検索結果

検索のトップが、幻の《1996 World Champion》

《Black Lotus》を始め、《稲妻/Lightning Bolt》《渦まく知識/Brainstorm》あたりが代表的なように思います。
《1996 World Champion》は、今現在どこに存在するのか、存在しているのかも分からない幻のカードとして有名なやつですね。

もっとも希少なトレーディングカード」としてShichifukujin Dragonと共にギネス世界記録に記載されているカード。たった1枚しか存在せず、それが世界選手権96の優勝トロフィーの中に封印されているからである。このカードの原版を破壊したイベントを収録したビデオが存在している。ゆえに、再版することもない。

M:TG Wikiより

画風を見ますと、黒など濃色をはっきり描かれている印象です。
カラー部分は鮮やかに塗られており、コントラストが強い作品が多い気がします。そんな中《稲妻》などは、コントラスト低めの落ち着いたイラストになっていますね。
MTGの怪しい世界観を、鮮やかに描かれているなあと思います。

お気に入りイラスト紹介

さて、ここからは個人的に好きなイラストを見ていきます。

《イーサンの影/Ihsan's Shade》

Ihsan's Shade / イーサンの影 (3)(黒)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — シェイド(Shade) 騎士(Knight)
プロテクション(白)
5/5

M:TG Wikiより

ウルグローサ/Ulgrothaアイゼン/Aysen出身の人間男性。センギア男爵/Baron Sengir打倒を夢想する聖騎士であったが、反対に男爵の僕イーサンの影/Ihsan's Shadeへと堕落。今や男爵の認印付の指輪の魔力によって、意のままに操られる言わば”くぐつ”に過ぎない。

M:TG Wikiより

7番目のエキスパンションであるホームランドのカード。
背景ストーリーもあり、めちゃめちゃかっこいい〜〜〜。
目だけが光って見えるのは、逆光でそう見えるというわけではなく、シェイドという霊のような存在だからのようですね。
こういう、闇属性っぽい鎧たまらんです。

この時のカード枠のデザインとも、めちゃめちゃ雰囲気合ってて良い〜〜。
色は、青が混ざった黒の影と、目と背景の赤い光だけというシンプルな構成ですが、重厚感や存在感がしっかり表現されているのが最高です。

《はびこり/Overgrowth》

Overgrowth / はびこり (2)(緑)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(土地)
エンチャントされている土地がマナを引き出す目的でタップされるたび、それのコントローラーは追加で(緑)(緑)を加える。

M:TG Wikiより

第9版に収録されたカード。
マナを多く産む便利エンチャントですね。
このイラスト……よく見てください。
めっちゃ可愛くないですか?

木がマナの衣を纏って、キャラクター化しているように見えませんか。
何だかこう、踊っているような。
これがディズニー映画だったら、間違いなくこの子、歌って踊ってます。
可愛らしくないですか???
もうこの子、ルンルンですよ。
Chris氏のイラストの中では、かなりのラブリーポジションだと思っています。its so cuuuute.

《隠れ家/Safe Haven》&《平地/Plains》

最後に、一番のお気に入りをご紹介させてください。
ザ・ダークの《隠れ家》と、アイスエイジの《平地》です。

Safe Haven / 隠れ家
土地
(2),(T):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それを追放する。
あなたのアップキープの開始時に、あなたは隠れ家を生け贄に捧げてもよい。そうした場合、隠れ家によって追放された各カードを、オーナーのコントロール下で戦場に戻す。

M:TG Wikiより

自分はChris氏の描く土地が好きなのですが、特にこの二つは色合いがすごく好きなのです。
青・緑・赤と、影の黒で構成されていて、影が濃くてコントラストが強い、鮮やかな絵なんですよね。
一目見て、なにこれめっちゃ良い!!となったのを覚えています。

……ですが、魅力はそれだけではありません。
気付いておられますか。

……?
???

見えましたか?
何か住んでますよね…??
陰に潜んでいる生き物の、目らしきものが共通して描かれています。
シルエットが見えず、どういう生き物か分からないのと。
これは世界設定的に存在する生き物なのか、Chris氏独自のエッセンスなのかも分からないのですが。(ご存知の方いらっしゃったらぜひご教授ください)
めちゃめちゃ可愛い。
私の頭の中では、この子は確実に、トトロのまっくろくろすけです。
ザ・ダークが兄弟戦争後の暗黒時代で、その後の氷河期がアイスエイジとのことですので、おそらくかなり疲弊した大地のはず。
その中でこっそり生きている、小さな生き物なのでしょうか。
可愛い。萌えます。

ということで、今回もマニアックなご紹介となりました。

まとめ・感想

《Black Lotus》を始め、マナシンボルやロゴデザインも手掛けたChris氏。
格好良くて怪しい、まさにMTG!といったイラストはもちろんのことですが、《はびこり》や土地2つのイラストを見ますと、また違う魅力があると感じます。

自分はこういう、何とも言えない部分での「絶妙な可愛さ」に惹かれることが多いみたいですね……。
これからも、偏ったオタクらしい視点で楽しんでいきたいと思います。

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