ひとりごと
SNSのいいところは思ったことを思ったまますぐに友人だったり知らない誰かに対して発信できるところで、いいこと悪いこと、楽しかったこと悲しかったこと、嫌だと思ったことなんでもないしょーもないこと
どんなことでもただ一言送信してしまえる
悲しかったことに共感される
頑張ったことを褒められる
生まれた日を祝われる
たとえ知らない人からのものであってもその気軽な小さなひとつのいいいねで心が救われたりする
私もその1人だしこの気軽さが好きだし何度も救われてきた。
誰も読まないかもしれない短い文章、
いいねがつけば嬉しいし
リツイートされれば認められた気分になる
何もつかなくても、読み返した時にああ、こんなこと思ってたんだな、と自分の中の気持ちの整理使ったりもする。
このオチのない文章だって、ひとりごとなんてタイトルを付けるくせに誰でも見られる場所に置くわけだし。相当な自己顕示欲に使われるわけだ。
例によって昨日、仕事中に悲しいニュースが飛び込んできて、いろんな友達からLINEが来て、普段なら悲しい気持ちを悲しいまま、悲しい顔の絵文字でもつけてツイートを飛ばすところだった。
大丈夫?そうきかれると、全然大丈夫だ。仕事もこなしたし、あまりお腹は空かないけれどご飯だって食べた。全然大丈夫だ。
ただ、何呟けばいいのか分からなくなった
何を呟きたいんだろう、、
そう思ったまま何も呟けずにいると
タイムラインに流れてくるツイート、ニュースはそればっかり。
それを見るとまた悲しくなってそっとアプリを閉じた。
仕事中は考えないようにしたし、私が一緒に仕事をしている人には実際彼と面識があって、いち一般人の私なんかよりもちゃんと繋がりがあって、そう言う人たちの気持ちを考えると安易に言葉を発することができなかった。
仕事が終わって、ではお疲れ様でした。と別れ1人電車に乗って癖のようにTwitterを開いた
昼間と変わらない同じ話題ばかり
なぜかこみ上げるものを封じ込めるようにまたそっとアプリを閉じた。
頭に浮かんだのは悲しいとかそう言う気持ちよりも、あの子は大丈夫だろうか。
ずっと、彼のことを1番好きな俳優さんとして話していたあの子
もちろん私だって昔から好きだったし、
1000円のお小遣い時代、自分の収入の7割にあたる金額を出して彼が2ページ分載っている雑誌を買っていた時代もあった
だけどずっと1番好きだった人なら突然もう二度と会えませんよとなってしまったあの子はいったい今どうしているんだろう。私でもこんなに不安定になるのだから、大丈夫なはずがない。
あとで電話できる?
気付いたらそう連絡していた。
悲しい気持ちを何か文章にしてしまうのも違う、でも誰かとこの言い表しようのない気持ちを共有したかった。そうするなら彼女しかいないと思った。
彼女が家に着いてから、30分くらい電話して
ずっとずっと泣いていた
悲しい気持ちに整理がつかない。どうして?って思うけど、自分は彼の関係者でもなんでもない。だけどどうして?
ずっと、共感と肯定の言葉しかかけられなかった。
電話を切る時に、えりは生きててね。そう言われてそれはこっちのセリフだと思ったし、言った。
なんの解決にもならず、なんの答えも出せないまま。
いまだに私もよく飲み込めていないし、画面の中で動いている彼は見れそうもない。この件に関するニュースもツイートも見たくない。
ただ一つ、少し時間が経って思ったことがある。
彼女みたいな一ファンは、彼の人生になんの影響も及ぼさなかったし、直接なんの関係を持つこともなかった。だけど、彼は彼女の生活に勝手に根付いていて、仕事が辛いなと思っても、もうすぐ彼のドラマ始まるし頑張ろう。映画公開するし、見に行かなきゃいけないし頑張ろう。そういうふうに生きているだけで、誰かの生きるモチベーションになれている彼がすごいと思った。
ありがたいことに、今私はそういう見知らぬ誰かのモチベーションなれるような人の比較的近くで働いている。誰かの人生の光になるような人を直接支えることができる仕事をしている。
志望動機に書いた、何にもなれない自分でも、輝く誰かを影で支えられることで、何かの役に立つことがあるかも知らない。そういう仕事をしたい。
それが今、さらに強く心を占めている。
全然頭の整理は出来ないし、この件に関するツイートも今後することはないと思うし、しばらくツイートしたいなと思うこともないかも知れない。
案外すぐ、今日は天気がいいね。みたいな他愛もないことを呟きだすのかも知れない。
ただ漠然と、今はまだ140文字の良くも悪くも軽い言葉でなにか記す気にはならなくて、でもやっぱり頭の中を文章にせずにはいられない性分でこのnoteを書いている。
明日も普通に仕事して、普通に生きて、自分の中で何かしら飲み込めたときまた好きな彼の出演作でもやっぱりかっこいいなって言いながら観れるといいな。
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