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臨床美術(クリニカルアート)とは。
初めて『臨床美術』という言葉を聞いた時に
率直に感じたことは
なぜ、美術に『臨床』という単語がつくのだろう?と不思議な印象を持ちました。
臨床美術とは ←詳しくはこちら
元々は認知症の方のための改善・予防プログラムとして、
医師、芸術家、ファミリーケアアドバイザーの3名がチームとなって1996年に実践研究をスタートしました。
すでに30年近い歴史があります。
医療・美術・福祉の壁を越えたアプローチが特徴で、どんなバックボーンを持つ方にも研究されたプログラムに沿って制作していくことで
心や記憶を揺り動かすことによって脳が活性化され、心の解放を促し、認知症予防や維持改善、また子どもの感性教育や
社会人のためのメンタルヘルスケアに有効とされている日本発のアートセラピーです。
アートセラピー=作った作品から分析されるもの。
ではなく、
五感を刺激する臨床美術独自のプロセスに沿って、純粋に作る過程そのものを楽しむこと。年代を問わず自分の表現を楽しみながら発揮することができるのです。
私がやりたいことって、
(子ども×アート)だけではなく(誰でも×アート)。
大好きなアートを通して、人と心が繋がることなのかもしれない。
学んでいく中でそれを強く感じていきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1714952343132-u7GzmeDUb5.jpg?width=1200)
モチーフを見て、(そのままをそっくりにつくる。)ことが目的ではなく
トレーニングを受けた認定資格を持っている臨床美術士との会話のコミュニケーションをとりながら、素材を触ったり、匂いを感じたり、時には味わったり、音楽を聴いたりと
参加者の皆さんが思い思いの感情や記憶を喚起して制作するのです。
このプログラム、分かり易くておもしろい・・!
素材の選定やプロセスもすべて幾度となる試作や研究の上に成り立っているので、プログラムのアレンジはせずに行います。
だからご提供する素材を揃えることに時間がかかったり、以前売っていたのもが廃盤になったりしていて苦戦することも多々あります。
それでもなんとか揃えるのが臨床美術士としての腕の見せどころ笑
私はワークショップの前には試作を何度も何度も重ねます。
(こう見えて、意外と心配性。)
ただ、私のモチベーションは、臨床美術を広めることだけではなく
アートを通して、誰もが心豊かになれる時間を共有することなのです。
試行錯誤しながら自分で考案したプログラムも多数あるので
少しずつ育んでいきたいです。
何よりも私自身が思いきり楽しみながら、これからもアート講師として
多くの方に喜んでいただけるように学びを続けていきます。
色彩心理学やカラーセラピーについても書いてみようと思いますが
それはまたいつか・・