色とりどりな世界。
娘は5年生。近所の公立の小学校に通っています。
今から数年前、今中学生の長男が小学校3年生に上がるときに
都内の小学校から転校してきたのですが、今住んでいる場所の子供たちの
純粋さに驚きました。
親子共々、緊張で迎えた転校初日。
見慣れない私たちに気付くと近くに来て、
『ねえねえ、何してるの?』『すごい背が高いねー』
『誰のママ?』『ピアス開けてるの?かっこいい!』
『ねえ君、東京から来たんでしょ?よろしくね』
人懐っこくて、すぐに話しかけてきてくれる子どもたち。衝撃的でした。
人生はたった1回。自然豊かな環境で、のびのびと子育てがしてみたい。
夫にとっては、働く上で便利な環境ではないのに
私のわがままな望みを飲み込んでくれました。
望んでいたのびのびとは裏腹に、東京と神奈川の公教育の違いや
遅れに焦る私。息子を慌てて中学受験塾に入れてしまうのでした・・。
今となっては、それが正解かなんてわからないですが、ある意味、浅はかで未熟な考えだったとも思います。
娘に至っては中学受験に関しては挑戦するもしないも自分で決めて欲しいと思っており、娘を信じているからこそ無理強いはしていません。
娘は、おそらくHSP。HSCと言われる繊細さんタイプ。
自分では気付いていないと思うのですが、正義感が強くやさしい心の持ち主です。友達(男子)が先生に理不尽に叱られている姿を見るのがとにかく嫌で、
先生に直接抗議(説明)をしに行ったり、どうしたら良いか私にも相談をしてくれます。
誰かに教えてもらった訳ではないのに、やさしい子に育ってくれて
そして友達にも恵まれていることが何よりです。
娘の通っている学校は、ハンディキャップを持つ友達がいる特別支援学級があります。
運動会にも車椅子の子もサポートの先生と一緒に走ったり、いろいろな競技に参加します。
どんなに遅くても、みんなで『がんばれーーー!!!』
最後まで、大きな声援と拍手であたたかく見守ります。
私は最初にその姿を見た時に、涙が溢れました。なにに感動したかというと、頑張る姿はもちろん。それが特別なことではなく当たり前の子どもたちにです。みんな変わらない仲間で、友達。
娘には今2年生のハンディがある友達がいます。
お昼休みに校庭で一緒に遊ぶのがとても楽しみなようで、『弟にしたいくらいかわいいんだよー!!』と毎日のように教えてくれます。
『砂に絵を描いていたから、何を描いているか聞いてみたら
あんまりちゃんと喋れないんだけど、よーく聞いたらバイキンマンだって教えてくれて、
それが感動的ですごかったんだよ。本当にアーティスティックだったの!!!おかあさんにも見てほしかった!』
そんな微笑ましいエピソードを聞かせてくれることが嬉しいですし、
私はそのお友達のお母様にもいつかお会いできたなら、お伝えしたいなって思います。
娘が転んでしまい、保健室でたまたまその友達と会った時には、娘の怪我を心配してポケットからハンカチを取り出して拭こうとしてくれたこと。
離れたくなくて、終わりのチャイムが鳴るといつもぎゅーっと抱きついてしまうこと。
そんな友達、なかなかいないと思う。
小学校で、娘は勉強だけではなくいろいろな経験や、様々な個性の友達と触れ合うことで心を育んでいるのだと思います。
あと2年弱。今の学校で過ごす時間の尊さをひしひしと感じています。