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東南アジア就職ログ8 | わかりやすく説明する

甘いお菓子をもらったと思ったのに、
食べ始めたら地味にしょっぱくて食べられないという
今日のハイライト…
ローカルの方からもらって嬉しかったのに
そのあとコンビニでソフトクリームをいただきました。

今回はインターン生が抱えるコミュニケーション問題です。

インターン生が困っている

インターン生のAくんと会ったのは7月ごろで、理系の大学院を卒業する予定の学生です。
マレーシアの大学では、インターンシップに参加しないと大学を卒業できないというルールがあるようで(学校によっても違うと思います)、Aくんにとっては2回目のインターンシップになるようです。
いわゆるLinkedInのスカウト経由で採用されたようなのですが、理系なのに採用に興味を持ったのは不思議なところ。
それでもとてもおだやかで、紳士的、まじめに業務に取り組む姿が印象的でした。

彼のボスはSという女性です。
彼女はとても世話焼きで優しいのですが、びっくりするくらいおしゃべりなのです。
そのおしゃべりとともに、指示や意見がわかりにくいことが社内でも有名で、さらにそんなの必要なくない?と思う業務をつくったりするという、いわゆるちょっとずれたような人です。

Aくんはとても賢い子ではありますが、彼女のとのコミュニケーションはかなり大変そうでした。
わたしたち社会人経験がある人間たちですら「うわーめんどくせー」というようなボスだったので、Aくんは毎度大変な思いをしていたともいます。

何が起こっていたのかというと、まず話が長い。
かわいそうなことに、就業時間間際にわたしが聞いたなにげないカルチャーショックの話をその後1時間近くにわたって話していたとか(ごめんよ)
そしてに指示が明確ではない。
だいぶ大まかに仕事を投げるようです。これは新卒には難しい仕事の仕方ですよね。しかも、意見を聞いてくれないようで…
さらに、余計な仕事が多い。
新卒だってしっかりしているので雑用ばっかりだとインターンの意味は…と考えてしまいす。
最後にときどき感情的になる。
わたしは聞いたことはないのですが、1on1になったときにあまりにも自分の思う通りに行っていないとちょっと強く当たってくるんだとか…

特に最後はいやいや、それはあなたの指示が悪いからじゃんね!
と思いますが、大人になると誰もわかりにくいコミュニケーションに対して物申してくれないので、そのままの状態で仕事を進めるんですよね。
これについては自分で気づけるか気づけないかで、周りのひとや部下の育成など関係構築に影響するんだなと思いました。

このような経験が続くと、Aくんはまるで自分の能力が低いからこんな状態になっているのかなと悲観し始めてしまっていました。

言語の問題?

Aくんはありがたいことに、まっさきにわたしに相談してくれることがあります。
なぜかというとわたしが非ネイティブの英語スピーカーだからです。
ボスのSの母国語は中国語の中でも福建語なのですが、Aくんマレー語なので基本的な会話は英語になります。
また私の母国語も日本語なので英語でみんなと話すため、同じように母国語が違う場合あなたもどう思っているの?とよく聞かれました。

たしかに、わたしの英語力はそこまで高くありません。
同じことをAくんも話していて、2人で英語がんばろうねーといいつつも、英語を使って仕事をする最低限くらいのレベルはあると思います。

個人的にもSの指示はわかりにくいし、話が長いのはわかっていました。
そのため、言語の問題ではないと思っていたのです。

あなたのせいではない

ここで同僚のWが混ざってきました。
Wはとてもスマートな女性です。かなり仕事もできます。

彼女が真っ先に言ったのは「Aのせいではない」とはっきり断言してあげていました。
わたしたち同じチームだけでなく、他部署の人もわかりにくいと言っているよと共感者がたくさんいることを教えてあげていました。
ただし、ラッキーなことにSはわたしたちのボスではないから強く出れるけど、Aは直接的な部下だから大変よね(苦笑)と言っていました。

あなたのせいではないというのは、かなりのパワーワードだと思います。
自分が悪くないのにも関わらず、自分がもしかしたら悪いのではないかと思ってしまうようなことがはっきり見えているときには効果的な言い方だと思いました。

またWの母国語は中国語の中でも広東語と、Sとはまた違う言葉のようなのでAくんもわたしも比較的通じ合えるものがあるのかなと思っていたのですが、聞いている限りは英語で半分以上やりとりをしています。
そんなWですらわかりにくいと断言しているので、やはりこれは言語の問題ではなく、伝えるとは意識的に変えなければいけないんだなと思いました。

ただ、W曰く、文法が中国語っぽいから頭の中で中国語で考えてそのまま英語で話しているんだろうという考察はありました。

W曰く、15年くらい仕事をしていてこんなわかりにくいやつ初めてだわ!と言っているのですが、わたしは実は2人目です。

言語より、意識的に変える

以前日本で働いていたとき、このSのような同僚がいました。
長く海外に住み、外資系だったこともあり、彼女の英語力はときに重宝されましたが、いかんせん日本語も英語でもわかりにくかったのです。
当時のわたしは今よりさらに英語はできないのですが、それでも話が長い、結局要点は何だろうと思っていました。
さらに同じようにおしゃべり好き。プライベートの経歴も結構似ているのも驚きです…(それはさておき)
彼女のわかりにくいコミュニケーション社内でも有名でした。

この2人の思い出があるので、たとえ母国語が違ったり、英語のレベルが異なったとしてもある程度の同等の言語のコミュニケーションが取れるのであれば、自分の言葉でいかに相手にわかりやすく伝えるかを意識することが大事になってくるのかなと思います。



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