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私の「貯める力」—“買わない”で見つけた心地よさ


「物を減らして心を豊かに」なんて言いたいわけじゃありません。そんな壮大なテーマではなく、もっと等身大の話。どれくらいの物があれば快適か、自分の中での“ちょうどいい”を探るプロセスみたいなものです。買う前に「本当に必要か?」「他の方法はないか?」と考えるだけで、暮らしが少しずつ整っていく感覚があります。


1. 長く使うことで、物との関係が変わる

私は、靴や洋服、鞄に対して、「使い捨てる」という感覚を持ちたくありません。丁寧に手入れをし、壊れる前に修理をして、できるだけ長く使うのが私のスタイルです。
冬になると毎年引っ張り出してくる、オーバーサイズのタートルニットは気づけば10年もの付き合い。“長い付き合いの中で馴染んできた安心感”みたいなものが心地よいんですよね。物が自分の暮らしにしっかり根付いた存在に変わっていく瞬間です。

10年もののニット着心地が優しい
一年前にソールを全張替した靴
まだお直ししていないけどかれこれ7年目

2. パンを作る時間が楽しいと思えるようになった話

美味しいパンを食べたいなと思って、こだわりのパン屋さんに行くと、1個300円くらいすることもザラ。仮に1週間分のパンをそこで買うと、あっという間に2,000円以上。味は確かに美味しいけれど、「これって、家でも作れるんじゃない?」と思いました。
で、始めたのがオーバーナイト発酵のパン作り。1週間分の材料費は200円ほどで、作業時間は1回15分程度。毎朝焼きたてが食べられるので、今ではパンを買うことがめったになくなりました。節約というよりは、本当に美味しいので作るのですが、自分の暮らしを自分の手で少しずつ作り上げている感覚があり、それが忙しない日々を逆に落ち着いたものにしてくれています。


3. “捨てる”を減らすと見えてきたもの

通販で買い物をすると、届いた時に、ビニール袋や緩衝材がついてくることがありますよね。昔は何も考えずに捨てていた時期もありました。でも今では、ほぼ捨てません。
例えば、ビニール袋はゴミ袋に。緩衝材の紙は、掃除機のゴミを包むのに使います。すると、暮らしがちょっとだけ丁寧になったように感じるんです。ゴミが減るだけでなく、気持ちの負担も軽くなるから不思議です。


4. 固定費を見直して、自分にとって大事なものを見極める

固定費の見直しは、私にとって「節約」というより「選択」の話です。通信費を格安SIMに変えたり、無駄なサブスクリプションを解約したりする一方で、住む環境にはきちんとお金をかけています。
なぜなら、住まいは仕事のしやすさや日々の疲れを大きく左右するから。こうした選択は、「自分にとって本当にお金をかけるべきものは何か」を考えるきっかけになっています。とはいえ、これが一度決まったら終わりではありません。経験を重ねる中で価値観は変わるし、暮らしに必要なものも変わっていくはずです。その都度見直す柔軟さが、結局は自分らしい暮らしを支えるんだと思っています。


おわりに:選び取ることが暮らしを作る

何を買うか、何を持ち続けるか。こうした日々の小さな選択の積み重ねが、いつの間にか自分の暮らしを形づくっている気がします。それは、物を増やすことでも減らすことでもなく、もっとシンプルに「自分にとって心地よい暮らしを選ぶ」こと。

そしてその心地よさは、日々変化していくもの。暮らしの見直しを楽しみながら、自分の“ちょうどいい”を探していきたいと思います。

最近は猫のグッズがどんどん増えてきてはいるのですが、それは大切なお買い物ですw

次回は稼ぐ力について書いてみます。次回もぜひお読みくださいね。

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