駐在妻、卒業します。来タイ5ヶ月で現地就職を決めた話(1)
こんにちは、cocoです。
先日Twitterでこんな投稿をしたら、800以上の「いいね」50以上のコメントをいただき、かなり反響が大きかったので驚きました。
「駐在妻がどのようにして就職を決めたのか、その経緯が知りたい」「同じように現地就職を望んている人にリアルな情報を届けてほしい」といったお声もいただいたことから、今回noteにて少しずつ、私の現地就職活動について書いてみようと思います。ただし、国や夫の会社の規定によって状況はさまざまなため、あくまで個人の体験談として捉えていただければ幸いです。
夫の会社が禁止していなければ駐在妻も働ける
私が夫の帯同でタイに来たのは2022年11月。当初はボランティアやプロボノの活動をしていましたが、さまざまな理由から「やっぱり働きたい」と思うようになり、約1ヶ月の転職活動を経て日系企業からの内定を獲得しました。(現在は入社準備中)
駐在妻は通常「帯同ビザ」で入国しているため、仕事をすることができません。そのため、どんなに有能で優秀で働く意欲のある人でも「仕事を辞めてタイに来ました」と言っています。私自身も、2年半働いていた大好きな会社を泣く泣く退職し、タイに来たという経緯があります。人材不足が叫ばれているなか本当にもったいないことだな…と思いませんか。
では、駐在妻だと本当に働くことができないのでしょうか?
実は、そんなことはありません。夫の会社の規定にもよりますが、妻の就労を禁止してない会社であれば、妻は自分で現地就職先を探し、就労ビザに切り替え、ワークパーミットを取得して、仕事をすることができます。
基本タイでは個人事業が認められていないためフリーランス転身は難しく、またアルバイトやパートでは就労ビザがとれないため、正社員として就職する道が一番王道かなと思います。ちなみに時短勤務といった概念はないため、小さい子どもがいたとしても、フルタイム勤務が基本となります。
起業する道もありますが、資本金が何百万バーツとか、タイ人を何人雇用しなければならないとか、色々と厳しい規定がありますし、いずれは本帰国することを考えると、駐在妻にとってはちょっとハードルが高いかもしれません。
現地就職のためにやった4つのこと
1.夫の会社の規定を確認
はじめに確認しなければならないのが、夫の会社の規定です。最近は少なくなったと聞きましたが、なかには妻の就労を認めていない会社もあるからです。私の場合、来タイ前から「前例はほぼないが、妻の就労を禁止する規定は存在しない」ということを確認していました。
また、実際に就労する場合には、夫の会社から受けられるサポートが全面的になくなってしまうケースがほとんどだと思います。医療保険や一時帰国費用など、手厚いサポートで守られている駐在妻ですが、現地就職する=扶養から抜けることになるため、注意が必要です。そのため私も、ある程度福利厚生が整っている会社を探していました。
2.どんな仕事をしたいのかを決める
次に、自分の求める仕事内容について考えました。「求人があるか/ないか」に関わらず、まずは自分はどういった業務がしたいのか?なぜ現地就職がしたいのか?を自問自答していくのです。
この土台がないと、転職活動がうまくいかない時に諦めてしまったり、仕事が決まったとしても後悔することになったり、色々と不都合がでてくるだろう…というのが私の考えでした。
ちなみに私がやりたい業務は「広報PR」。ゆくゆくは国際協力業界に、広報PRの領域から貢献したいと考えているためです。広報PRに活きてくるであろう「マーケティング」も選択肢のひとつでした。
現地就職する理由はこちら。
ボランティアやプロボノを続けていた中で、色々なもどかしさや葛藤を感じてしまっていたんですね。
・結局は自分に決定権がないため、提案しても前に進めないもどかしさ
・空いている時間にできることをやるだけでは、成長できないのではないか…といった不安
・無償の活動であっても、子どもがいるため一人で動くためには託児などのお金がかかる実情
そうして現地就職を視野に入れ始めたら「どうせなら、できることを増やしたい」「海外で働く経験なんて、今を逃したら一生できないかもしれない」などの気持ちが生まれました。
このあたり、しっかり自分の中で答えを出していたため、面接でも受け答えに困ることはありませんでした!
3.情報収集、人材エージェントへ登録
いずれは本帰国する身なので、あわよくば(?)帰国後に日本の本社で働き続けることができるよう、日系企業に絞って求人を探し始めました。
しかし…いざ求人を探してみると、驚くことに7~8割が製造業の営業職。しかもほとんどが「営業経験〇年」などを条件としており、まず感じたのが「応募できる求人が、あまりない…!」。
ただ、数は少なくともWEBマーケティングや秘書的な業務の求人もあったので、最初はそういった求人に応募。人材エージェントにも登録し、2~3人のキャリアコンサルタントと面談も行いました。
その中で「お給料はどれぐらいを最低ラインにしようか」「業務内容は本当に納得いくものなのか」「これまでの仕事経験が活かせるかどうか」など、色々と模索しました。私には未就学児と小学生の子どもがいるため、平日のアヤさん(メイドさん)代、長期休みのキャンプ参加代などを考えると、お給料もそんなに妥協はできなかったし、かと言って希望にそぐわない業務内容では続かないだろうといった不安もあったんです。
正直、なかなか納得いく求人に出会えなくて、面接に進むも「オーバースペックのため見送り」(要はミスマッチ)などと言われたり、パスできたとしても自分が納得できなくて辞退したり…。そんなことを何回か繰り返していました。
でも、繰り返しているうちに見えてくるものあったし、まずは色んな人と話すことが大事だと思っていたので、苦しいなりに、その期間は前向きな気持ちでいられたことも事実です。
「駐在妻の働けない状況については、かねてから疑問に感じていた」「あなたの働きたい気持ちを応援したい」といった温かい言葉をかけてくれる面接官には何度も救われました。タイで働く日本人かっこいい!と素直に思えた瞬間でしたね。
4.バンコク法人のある日系企業を探し個人的に連絡
さて、いよいよ「なかなか納得できる会社が見つからない…」と焦り始めた私は、「バンコク 駐在」などのキーワードで片っ端から検索するようになりました。バンコク法人のある日系企業を見つけては「こんな人材募集していませんか?」と問い合わせたことも。
そうして、ふと頭に浮かんだのがキャリアSNSのWantedlyです。日本での転職ではないため今回全く見ていなかったのですが、企業探しのツールとしては使えるんじゃないかと思って「バンコク」などのキーワードで検索してみたのです。
その中のひとつ。とある会社のページには「バンコク法人あり」「希望者は海外出向も可能」と書いてありました。もしかしたら…?と思って、その会社にコンタクトをとってみたところ…。
長くなってしまったので、続きは次の回にて!この記事を読んで「私も現地就職できるかもしれない」と思い行動を起こしてくれる人が一人でも増えたら嬉しく思います🎵