わたしもフェルナンド、あなたもフェルナンド、みんなフェルナンド~♪
お名前はなんですか?
スリランカは長くヨーロッパ各国の植民地であったため、
今もその影響があちこちで見られる。
ポルトガル、オランダの沿岸部支配から、英国による全島支配まで
約240年間を植民地として支配されたスリランカ。
キリスト教といった宗教、ブラウスとスカートの装い、
カツレツと呼ばれる魚のすり身の揚げ物、
至るところで植民地諸国の影響をうかがい知ることができる。
その中でも、とても目につく(耳につく)のが人名である。
ダ・シルバさん。ペレーラさん。アルフォンソさん。コスタさん。
皆さん、ヨーロッパ系のお名前である。
身近によく聞くのはフェルナンドさん。
発音はプラナーンドゥということもある。
フェルナンド、プラナーンドゥ
私立病院で診療するお医者さんリストなど眺めていると
フェルナンド先生の多いこと!
私が勤める会社でも、私の席の左横の席と右一つ向こう隣の席は
二人ともフェルナンドさん。
同じ名字なだけで、親戚ではない、とのこと。
3歩歩けば親戚に会うスリランカでは、遠い遠い親戚である可能性はなくもないけれど。
こんな歌もある。
プラナーンドゥ、プラナーンドゥ、わたしもプラナーンドゥ、
プラナーンドゥ、プラナーンドゥ、あなたもプラナーンドゥ~♪
美しい南部の国で歌を歌いながら
こっちにおいでよ、口づけしてよ、アイヨ~、プラナーンドゥ!
なんでも歌にするスリランカ。大好きである。
世界遺産 ゴールフォート
歌に出てくる南部の国というのは
ゴールを中心とした南西沿岸エリア、パハタラタ(下の国)のこと。
逆にキャンディを中心とした中央高地エリアをウダラタ(上の国)、
と呼ぶ。
植民地の影響を強く受けたのはパハタラタである南西沿岸地域。
南部の都市ゴールの要塞内は世界遺産になっていて、
コロニアルな街並みが今も残る。
ゴールフォート内は約500m程度の長さなので、ぐるりと一回りしても
大した距離がなく、ぶらぶらと街歩きをするのにぴったり。
おすすめの観光地です。
歌の中では、スリランカの3分の1がフェルナンドだ!と歌われている。
真偽のほどはわからないものの、新たなフェルナンドさんを見つけては、
「なるほど、なるほど…」と納得する私なのでした。
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