今さら聞けない「ターゲティング」とは
マーケティングに関連する仕事に携わると、必ず出てくる「ターゲティング」。この言葉は、よく耳にするものの、あらためて説明をしなさいと言われれば、何であるのか迷う人、聞けない人もいる、そして、いざ実践となったときに、ただしく進めることができるのか、悩む人が多いのではないでしょうか。ここでは、誰にもわかりやすい「ターゲティング」について書きたいと思います。
お客様の想像をすること。
ターゲティングとは、単に提案のためにお客様を設定することではありません。自社の商品やサービスに最も価値を感じていただけるであろう方を、自分たちで想像すること、そして、その方々とつながるための道筋を考えることです。例えば、地域の食材を使った惣菜店であれば、「この食材を食べてもらいたいのは、健康を気にする共働き世帯、それは例えば。。」といった具合に、具体的なイメージを描くことから始まります。この想像は、テーマが広いほど候補も多く広がりますが、テーマがぼやけてしまうことがあります。逆に、想像が具体的であればあるほど、刺さる確率は高いですが、見つけることが難しくなります。
お客様を想像したアプローチ。
ターゲティングを行った後は、その層へのアプローチを考えます。直接的な営業活動も一つの方法ですが、主になるのは、SNSでの情報発信や、チラシのデザイン、商品の見せ方まで、すべての活動を常にターゲット層を意識したものにすることです。気をつけなくてはいけないのは、最初に想定したターゲットは、成功する相手とは限らないし、いつまでも不変で固定的なものでもないということです。サービスを広報する中で、時には思いがけない層から支持を得ることもあります。
お客様と良好な関係をつくる基盤
ターゲティングの真の目的は、顧客との良好な関係づくりを行うスタートとすることです。「このサービスを使ってこんな人に喜んでほしい」という顧客像を描くことで、その人に対する心のこもったセールスが可能になります。これは特に地域密着型ビジネスにおいて大切なことです。時には、実際にいる誰かを想像することも効果的であると思います。
ターゲティングを含めた相談をしよう
ターゲティングは、決して難しくありません。まずは「この商品を、どんな方に買ってもらい、喜んでほしいのか」という、自分自身の率直な気持ちを聞くことから始めてみましょう。
アプローチは相談するものです。その想いを実現するために、このように、専門家に相談してみることをお勧めします。
「こんなサービスをはじめた。このサービスは、こんな人に買ってほしい。こんな人に喜んでほしい。」
新規ビジネスは往々にして、後半の部分が欠落することがあります。自分自身への問いかけだけでなく、仲間や支援者との対話を通じて、あなたのサービスの可能性はさらに広がると思います。
実践してみてください。
イラスト:Canva