WEBサイト診断 自分ができること、AIができること、人にお願いするべき事
イラスト生成:Canva
無料のWEBサイト診断サービスはたくさんありますが、ほとんどは、あなたの思っているような診断をしてくれないかもしれません。
診断前の質問が難しすぎる
知らない専門用語が多い
診断結果をみせられてもどうすればいいかわからない
「さらに詳しく」でオプション料金になる
その後の営業アプローチが凄い
このような感じかと思います
自分でも長年WEBサイト診断は受け付けていますが、実のところ、今は
WEBサイトの診断、ほとんどは、自分でできます。
以下に方法の一例を示します。
自分で出来るWEBサイト診断
PCとスマホで、それぞれURLを入力してみる
まずは、素早く表示されるかどうかです。読み込みに時間がかかると、パフォーマンスに問題があり、表示される前に離脱されるかもしれません。
また、WEBサイトを、普段みているパソコンとは違う機種や、友人のスマホでみたりすると、気づくことがあるかもしれません。
PCとスマホで、それぞれ検索してみる
会社名やサービス名を入れてみましょう。どのようなWEBサイトがでるか、自分のWEBサイトは何番目にでるか、試してみましょう。
まったくでなければ、検索キーワードを変えてみましょう。目指すのは1ページ目です(おおよそ10番目以内)。10ページ以下だと、ほとんど検索されていません(100位以下)
PCとスマホで順位が変わることがあるので、色々試してみてください。
そして、なぜPCとスマホで分けて調べるのかという意味も考えてみて下さい。ヒントは、「作るのはPC、見るのはスマホ」です。
WEBサイト5秒チャレンジ
現在のWEBサイトは、5秒以内にどんなサイトか理解できないと、閲覧者が離れてしまうといわれています。
「ファーストビュー」と、検索してみてください。
検索結果が出てきたら、そのサイトにクリックして、書かれていることが5秒以内で理解できるか(さらに読み進めたくなるか)試してみてください
もちろん「ファーストビュー」を、好きな言葉に変えて頂いてOKです。
WEBサイトスリータッチゲーム
現代のWEBサイトは、使いやすさが大事です。ユーザビリティ、操作性、回遊性などともいえます。
クリックを三回以上してサイトに、道に迷ってしまうと、WEBサイトの滞在時間は短くなります。
例えば「車」で検索してみてください。
検索結果のクリックで1、
TOPページから好きなページにいく、で2、
そこからさらに好きなページへいく、で3。
おそらく、それ以上は、深くよみたくないのではないでしょうか。それは現時点であなたの興味が車から薄いからだと思います。
では興味のあるページなら?
今は、細かな検索結果により、TOPページからでなく、色々な子ページから閲覧が開始されます。興味があれば別のページをみます。このときに3ページ以上サイト内を閲覧させることができるかどうかは、回遊性と、コンテンツの良さにかかっています。
一人のユーザがWEBサイトを見る平均で、まずは3ページ以上が目指すべき数値です。これは、GoogleAnalyticsなどの解析結果で分かります(ページビュー÷ユーザ数)
あなたのWEBサイトを、TOPからでなく、色々な下位層のページから見始めてみてください。きっと何か発見があります。
WEBサイト診断をAIに聞く
最後に、とても簡単な診断方法があります。
今なら、Geminiがいいと思います。
あなたのWEBサイト(ページ)のURLを入れ
「このWEBサイトは何を目的としていますか?」と聞いて下さい。
出てきた回答が、あなたの思いや言いたいこと、提供しているサービスの説明として異なっている場合は、コンテンツを見直して下さい。
コンテンツとは、タイトル、ディスクリプション、見出し、本文などです。デザインではありません。文章の質だけでなく、構造として正しく、分かりやすくする必要があります。構造というのは、例えば、タイトル(H1)見出し(H2)本文(text)などです。
相談者(mentor)としてのAIの特徴
AIは、人間的な気づきも、人間に気づかない気づきも、教えてはくれますが、WEBサイトの本質を見て(本当の目的を推理して)診断するのではなく、書かれてあることを可能な限り理解し考察した上で、可能性を抽出します。理解されにくいコンテンツが書かれていた場合は、様々な回答を、生成の度に異なる表現で出力します。これは、AIの能力ではなく、WEBサイトに書かれているコンテンツの問題です。AIにお願いするたびに、一定の評価・要約がでるようになるのが理想です。
最後に
それでも、人に診断してほしいとは思います。だれかの評価・アドバイスをききたいことはあるでしょう。
WEBサイト診断のサービスは、新規制作や見積、アカウントの獲得を目的としているものでなく(結果的にそうだとしても)まずは相談から無料で可能なサービスを選ぶべきです。
AIの登場で、WEBサイト診断は人に聞くべき類のものではなくなってきました。変えたい、作りたいと思ってから、誰かに相談するプロセスは、課題解決スピードとしては遅いのかも知れません。
もし人間に相談するなら、WEBサイトの課題を通じて、普段の悩みやビジネスの不安を話し、少しでも安心できる時間を提供でき、結果的には別の解決ができているかも知れないようなサービスが良いなと思っています。