ヒノマルソウル公開舞台挨拶の配信をみて
いやぁ…観ました。6月19日に行われた映画「ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜」の舞台挨拶配信を。2度の延期を経て、奇しくも当初の予定から一年経ってからの、待ちに待った公開。映画自体の制作はもとより、映画をたくさんの人に観てもらいたいと願い、多くの番宣に力を注ぎ奔走した俳優陣の様子を、最近までずっと画面越しに追って眺めていたので、2度目の延期が発表されたときは、どうしてこんな…という気持ちにもなりました。それがとうとう封切られたのです。
今回の舞台挨拶は、主要キャスト5名が集結。通常であれば、ただ単に『皆さんこの映画に力を入れているのだなぁ…』などと思ってしまうところですが、そうではないのです。だって、もうこれまで既にキャストの皆さんが、本当に多くの宣伝を十分すぎるくらいしてきたのですもの。前回の公開予定日に照準を合わせた怒涛の番宣の中で、たくさんのソウルとパッションが伝わりましたもの。5名の皆さん、それぞれ人気俳優/アイドルであり、きっと現在は他の作品の最中で忙しくされているでしょう。でも、今回、再び舞台に集まってくださった。これは、映画の中で語られる、自分ではない誰かのために「25名1人も欠けることなく命懸けでジャンプを成功させた」ような、仲間や自分以外の人たちを大切にする気持ちが現れているようでとても胸が熱くなりました。
壇上の座長や監督をはじめ演者の皆さんのチームワークの良さに改めてほっこりした後に、涙なくしては見れないサプライズのビデオメッセージ。実際の当時のテストジャンパーの方々からの心からのメッセージに私の涙腺も崩壊しました。私には想像することしかできませんが、俳優というお仕事は、恐らく、あんな風にダイレクトに自分の仕事に対して感謝をもらう事は、とても珍しいのではないでしょうか。ましてや、これまでのインタビューで度々『実在の人物を演じるのは難しい。実際にその人に「違う」と思われてしまってはいけない』と語られていたのを知っているので尚更です。自分がその人物を演じた事に対して、『ありがとう』という言葉をもらう事って本当に特別な事なのではないでしょうか。山田裕貴くんが感極まって泣いているのを観て、私もオェオェ泣いてしまいました。
また、座長である田中圭さんへのサプライズ。ヒノマルソウルの旗に、たくさんの演者やスタッフからの手書きのメッセージ。あんな剥き出しの愛情表現って…。いつも、どんな場面でも上手にオチョケる余裕の圭さんが、あんなに言葉を失っている様子に、またさらにオェオェ泣いてしまいました。
私は、2018年のおっさんずラブで、はじめて田中圭さんという役者を知り、そこからなんとなく彼のその後の作品を追ううちに、どんどん好感が増していって、その年末のAbema田中圭24時間TVで、役者田中圭という人物に完全陥落した経緯があります。
田中圭24時間TVで、私はこの人が常人ではないスペックを持った人なのだと完全認識したのです。それ以来、ただただ好ましいという気持ちの上に、目が離せないという強い想いで活動をみているのですが、本当にすごいのです。ハイスペック過ぎてどんなに大変そうな状況もお仕事も、サクッとこなしてしまうし、どんな困難な状況にも動じないみたいなのです。切り取られた部分だけみると、ただのオチョけたお兄さんのようですが、本当に人としてカッコ良いし、スーパースペックなのです。そんなスペックが大きすぎて、キャパオーバーとは無縁そうな圭さんが、こんなに言葉を失って男泣きしているなんて。
忘れられない舞台挨拶になりました。座長のチームワークを大切にするソウルとパッションが演者さんやスタッフさん全員で共有され、そんな素晴らしいチームが作り出したこの映画、ぜひぜひ観てみたいし、たくさんの人に観てもらいたいという気持ちになりました。
さて。私は、というと、このご時世の厳しい渡航制限で、日本帰国もままならず、遠く離れたこの地で、ただただ大ヒットを祈る事だけしかできません。映画予告で何度もみた、西方さんの『ちっくしょ‼︎ちっくしょ‼︎』と地面を叩く姿に自分の心境を何度重ねたかわかりません。でも、生きているとどうしようもない事ってたくさんありますものね。こんな私が、いつかなんらかの形でこの映画を鑑賞できたときに、きっと何倍も感動できると思うのです。公開延期で一年待った皆さんのさらに上をいく待ちを乗り越えるのですから。
たくさん大ヒット祈願しています。どうかたくさんの人に届いて、感動や勇気を与えられますように…。