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創業3年を機に法人成りした理由と、これから実現したいこと

(※前書き)この記事は2024年6月時点に書いたものですが、塩漬け状態になっており気づいたら2024年の年の瀬の公開となってしまいました。あくまで半年前のnoteとしてお読みくださいませ!


はじめに: 法人化のご報告


2024年6月でプノントイを創業して3年が経ちますが、この度個人事業主から株式会社プノントイとして法人化しました。
いつも応援くださるみなさま、本当にありがとうございます。

プノントイでは、森林・里山の新たな価値を作り届ける ライフスタイルブランドPhnom Toiの運営や、法人様向け環境経営支援サービスを行っています。
詳細はコーポレートサイトをご覧ください。
https://www.phnomtoi.com

6/19 開催freeeさんイベントの「法人成りのベストタイミングは?」にも登壇させていただき、あらためてなぜこのタイミングで法人化したか、これからの展望についてお話ししたいと思います。

なぜ初めは個人事業主で創業したか

プノントイは2021年に個人事業主として創業しました。
なぜ最初から法人ではなく個人事業主で事業を立ち上げたかというと、大きく以下の理由がありました。

理由①初めての起業で、事業内容が変わっていく可能性があった

自然の恵みを活かし育みながら、すこやかに暮らせる人を増やすことを通じて、自然環境が将来世代にも継承され、持続可能な社会に貢献するというミッションのもと、2021年6月に創業しました。同年9月からライフスタイルブランドPhnom Toi(プノントイ)をローンチし、日本の森林・里山資源を活かしたアロマ商品からスタートしました。
初めての起業で手探りなことが多く、また自分の中でビジョンは揺るがなくても、実現までの道のり(事業内容)は今後変化する可能性が大いにあると思っていました。

法人として創業する際には、事業内容を明記した「定款」を作り公表する必要がありますが、事業内容を定めてもすぐ変更するのであれば、ある程度事業の方向性が定まってからの法人化で良いだろうという考えに至りました。

理由②小さくスピーディに商品・サービスを改善したかった

個人事業主であることで、あらゆるマルシェやマーケット、手づくり市などに出展することができます。そのため、素早く商品を市場に出して、お客さんと直接コミュニケーション・販売し、改善を繰り返す場が多いという意味でも、個人事業主からスタートして良かったなと思います。

理由③十分な売上見通しが立たない段階では経費を極力抑えたかった

商品・サービスを0から開発し軌道に乗せていくにはやはり数年〜5年ほどと時間がかかります。そのため、スモールスタートで、なるべく創業費用・運転費用を抑えながら、素早く事業立ち上げ・改善を繰り返していくのが良いだろうと考えました。

例えば、開業費用(最低限の法人設立費用)に限って見てみると、個人事業主だと0円、株式会社だと約20万円、合同会社だと6万円かかります。
また、法人だど確定申告・決算業務を税理士に依頼することが多く、月額の顧問費も数万円程度発生します。
なるべく創業期は商品開発・販売の事業そのものにリソースを割くためにも、個人事業主からスタートして良かったなと思います。

個人事業主でスタートするデメリットは?

個人事業主からの創業で特段支障がなかった、というのが正直なところでした。
法人でないと信用が低い、取引してもらえない可能性があるなどの理由ではじめから法人成りしたした方が良い?と聞かれることもあるのですが、
少なくともDtoC事業を3年間やっていたなかで、個人事業主だからという理由でお取引頂けなかったことはなかったです。

では実績もない創業初期にどのようにお取引して頂くことができていたかというと、
自分の経歴、創業経緯、事業のミッション、事業内容、ブランドコンセプト、商品開発・販売計画など
必要なことを言語化して資料に落とし込んで、事業のパートナーになっていただきたい仲間、生産者さん、販売先に伝えていくことを日々徹底していました。

また、個人事業主の段階から、スタッフさんやインターン生を雇っていたり、創業融資の借入を行ったりすることも行っていたため、組織作りや資金調達の面においても、きちんと行っていけば個人事業主でも問題ありませんでした。

なぜ創業3年のタイミングで法人化?

ではなぜ創業1~2年目は個人事業主でデメリットはなかったけど、3年目で法人化をすることにしたか。それは、

法人向けサービスの立ち上げをするため

というのが一番大きな理由です。

昨年まではDtoCブランドPhnom Toiがメインでしたが、今年からは森林・里山を保全し活用する主体をより増やしていくため、法人向け環境経営支援サービスをメインの事業としています。

その中で地域の金融機関さんと連携して企業さんにサービスを届けていきたい構想がありますが、各金融機関さんとお話しさせていただく中で、個人事業主であると連携の主体にならないことを痛感してきました。
そのため、サービス展開を本格化するため、法人化のベストタイミングが今であると決めるに至りました。

法人化する前にやっておいて良かったこと

個人事業主の段階で経営の基礎的なこと(と言ってもまだまだほんの一部ですが)を色々と実践し、試行錯誤の上で法人化できたのは良かったなと思います。
例えると、補助輪付きの自転車で目指す地点・道のり・運転方法を試行錯誤して、ようやくロードバイクでの本格運転に移行したような状態です。

自社にとっての「ベストタイミング」を見つけることで、自分自身が納得感・腹落ち感のある経営ができ、これからの事業展開への覚悟をより強く持って前進することができました。

また、法人化前に頼れる士業(税理士、司法書士、社労士など)のパートナーを見つけておくのもやって良かったことの一つです。

創業初期からファイナンスが苦手だったため、2年目後半から税理士さんと顧問契約することで、決算業務がスムーズになり、個人→法人への移行も滞りなく進めることができました。

色々とタイミングの重要性を書きましたが、最初から法人化して大きくチャレンジしていくのも勿論素晴らしいと思います!!!

最後に:大きなビジョンと、日々の小さな積み重ねの重要さ

森林・里山の大きな課題に対して、一事業者で出来ることは本当に限られています。そのため自社を大きく見せたり、凄そうに見せたりするのではなく、直面する課題に愚直に向き合いながら、等身大で現状や課題を伝え、応援者や連携先パートナーを増やしていくことがこれまでとても大切でした。

これからも、
森林・里山の多様な恵みを誰もが実感できる商品・ サービスとして広めていき、既存の産業の枠を超えた自然環境を継承する“関わり手”を増やしていくために、日々のアクションを積み重ねて進んで行きたいと思います。

▼プノントイ コーポレートサイトはこちら
https://www.phnomtoi.com

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吉成絵里香|プノントイ代表
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