一つの村に車一台@Befircan-Gever
今日もまた基本的には何もせずボーッとして過ごしたのだけど、そういえば、ジャーナン家の洗車を手伝ったのだった。
村の車問題。「一つの村に車一台きり」と、去年、セルダルのお姉さんのアイスンが言っていた。
買い物や病院、街中へ出かける必要があるときも、皆、足がなく困っているのだ。
街道まで降りていって、通りがかりの車に空きがあれば乗せてもらう。
車の所有者に片っ端から電話をして、乗せてもらえるか確認する。
この二択になるのだが、どちらも不確実なので、「何時にどこで」という予定は基本的に立てられない。
そこに画期的な出来事が。ジャーナン家が車を購入したのだ。ジャーナン家はもちろんのこと、村全体としても足がひとつ増えて、QOLが上がったようだ。
ついでに来客の話もしよう。客、といっても、すぐそこの親戚のおばちゃんがフラッとおしゃべりしに来ることがメインなのだが、そんな行き来が頻繁にある。
来客があるとチャイを出すのだが、好みでない濃さのチャイを出すと、容赦なくやり直しをさせられる。また、おかわりのチャイをすすめなければならないので、下っ端はその場に控えていなければならない。
滞在が長くなると、私は客扱いされなくなるので(その方が気楽で良い)、チャイを提供する側にまわる。これがとてもめんどくさい場合がある。誰がどのくらいの濃さが好みなのかわからないし、「もう要らない」と言われるまでおかわりを淹れに行かなければならない。
ジャーナン家では寝泊まりさせてもらい、ご飯も食べさせてもらい、1週間も居候させてもらっているので、せめてできることをやりたくて、喜んで来客のもてなしのため動くが、他の家で同じシチュエーションに置かれると、正直面倒くさいだけなので、さっさと逃げる。
カルチャーのギャップの中でバランスをとろうと測る日々ではあるが、それでもここBefircanは天国だ。