Geverへ 緑輝く美しいBefircanでの再会
朝の便で再びGeverへ。Serdarの従姉妹の結婚式、Aliの奥さんRubarの妹の結婚式、Serdarの弟Sedatの婚約お披露目式、気候の良い6月はイベント盛りだくさんだ。
イスタンブール空港でばったりSerdarの従兄弟やおばさんたちに会った(このおばさんは太っているという理由で、”デブ”というニックネームで呼ばれている。ひどい)。彼らも結婚式のために村へ行くのだという。Geverに空港に到着すると、春の陽気に包まれる。4月に来たときはまだ時折雪が降っていたりしたので、季節が変わったことをはっきりと感じる。
空港に弟のSedatが迎えに来てくれていて、従兄弟共々村へ連れていってもらう。村へ向かう道中、すっかり緑に覆われた村々が目に眩しく優しく飛び込んでくる。
村へ到着すると、Canan家の庭が一層美しく、輝く緑で迎えてくれる。Serdarは村へ移って以来、ずっと庭を整え続けていたので、兄弟姉妹も「Serdarの庭」と呼ぶ。
Serdarが早速「Serdarの庭」の紹介をしてくれる。りんごの木、アカシアの木、桑の木、今年植えたばかりの小さな胡桃の木もある。庭の傍らでは動物のための干し草作りも行っていた。牧羊犬のGurzoとŞinoも再会の挨拶に来てくれた。
家の隣の納屋にはパンを焼くための Tenûr(タンドール)やチーズを作るための部屋がある。この日はSerdarのお母さんが翌年のためのチーズ作りを始めていた。100kgの羊乳を使って仕込む。いろんな工程を経て翌年冬まで地下で熟成させるという。
すぐ向かいの家で従姉妹たちがバルコニーでチャイを飲んでいたので寄せてもらうと、NaîmがSerdarの部屋からギターとサズを持ってきて、ミニコンサートが始まる。Naîmはロックが大好きなので、サズを弾いてもロック調になっておもしろい。晴れた空の下、輝く緑の中でのコンサート。これ以上の贅沢はない。
Serdarの家に帰って寛いでいると、バタンと扉が開いて、4月滞在時に仲良くなったBêrîvanが部屋に入ってきた。仕事を終えてすぐに飛んできてくれたようだ。「えりかーー!待ってたよーー!」
Bêrîvanの家のバルコニーでコーヒーをいただいたり、日が暮れるとGeverの街を見渡せる高台の方へ散歩したり、Bêrîvanがピラティスで5kgのダイエットに成功した話をしたり。
Serdarの家に帰ると、若い従兄弟のCivanが遊びにきた。バルコニーに楽器を持ち出して、Civanと2人、Serdarからいろんな曲を教わる。静かな夜の村に楽器の音とSerdarの歌声が響く。
春とはいえ、夜は冷え込むなぁと思ったら既に夜中1時をまわっていた。
明日は結婚式!
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