ギャップがありすぎて危険@Befircan
Bêroから昨日の夜「明日の朝ごはん、うちで一緒に食べよう!8:30ね!」と誘われていたので、8:25に訪ねていく。するとBêroが大笑いしながら迎えてくれる。
以前Bêroの姉のSemroに「明日一緒にGeverへ行こう。10時に来て!」と言われていて、9:55に行くとSemroはまだ寝ていて、「おっと!ここはクルディスタンだった!しかも村だった!」となったことがある。
その時、Bêroに「10時にってことだったから、8:30に起きて、シャワーして、朝ごはんを食べてきた」と話すと大笑いして、その話を会う人会う人にしていた。
そんなことがあったから、今回の「8:30に」というお誘いはどう捉えたらいいかな、と思ったが、BêroとSemroは兄のHamzaの婚約披露式のために11時代の飛行機でイスタンブールに行く予定だったので早く起きて準備するかも、と読んで時間どおりに行った、という次第だ。
村の家の玄関はどこも開けっぱなしなので、誰でも彼でもいつでも入ってくる。8:25に家に入っていくと、起きたばかりのBêroが「えりかがどうするかなと思ってたらやっぱり時間どおりに来た!」大笑い。
Semroはもちろんまだ寝ていた。Bêroも起きたばかりなのでシャワーしたりなんだりで、結局朝ごはんは9:30くらいになった。1時間は誤差の範囲だ。
彼女らが準備している間に、イスタンブールには行かず一人家に残るNaîmに、「村は危険だよね。平和で美しくて、居心地がよすぎて、出て行きたくなくなる」と話すと、「そうなんだよ!この環境は人を怠惰にする。だから毎日のルーティンが必要なんだ。運動したり本を読んだり」と言う。
村の人々は、羊の世話をする、庭を美しく保つ、野菜を作る、ナンやチーズを作る、食事を作るなど、生活に必要な作業以外の時間はチャイを飲みながらおしゃべりしている。あちこちの家の庭でチャイを飲みながらおしゃべりしている。私もたいていあちこちの家から呼ばれてそんな過ごし方をしているので、日本での生活とのギャップがありすぎて、自分の精神状態が少し不安定になっているな、と感じることもある。
BêroとSemroがいつもどおりわぁわぁ言い争いながらもなんとか準備を終えて、Naîmの運転で空港へ向かう。2人を無事に見送ったあとは、1人残るNaîmが少し食料の買い出しをしたいというので、Geverの街中で車を停めて歩いていると、あちこちで声をかけられる。
行く先々で写真撮影を求められ、花屋でバラ、洋服屋でTシャツをプレゼントされた。
先日のRubarの妹の結婚式でAlî、Serdarと歌っている動画が、Gever界隈ではみんながフォローしているインスタアカウントで拡散されたものだから、一気に知られることになったようだ。
Geverに買い物に出てきてきたJîyanに偶然出会ったので、彼女の用事が終わるのを待って一緒に村へ帰る。待っている間に別の従姉妹から電話があり彼女も村へ行くというので待つ。「見送りに行って村に帰ってくる」が単純な一往復だと1時間もかからないが、実際には4時間以上かかった。
帰るとすぐに向かいの家からチャイのお誘いがありチャイを飲みながらおしゃべり、帰るとすぐさま隣の家からコーヒーのお誘いがあり、庭でみんなでコーヒーを飲む。そんな感じで数時間があっという間に過ぎる。
途中、Tenûr(タンドール)ナンを焼いているところを見せてもらい、焼きたてナンを食べながらチャイを飲んだり。焼きたてのナンは格別の美味しさだ。
絶え間なく飲み食いしているので、ここの女性たちがみんな太っている理由がわかりすぎてつらい。
Jîyanと2人、悪戦苦闘しながら、洗面所の古くなったカランの交換をした後、近所の女の子が「家でとうもろこしを茹でたから食べに来て」と誘いに来たので、Jîyanと2人で出かける。そして夜更けまで永遠におしゃべりが続く。
明日はSedatの婚約披露式!
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