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Kajîn Daraと初対面 そしてイフタール@クルドの村

活動をフォローしていたサントゥール奏者で、Serdarの友人でもあるKajîn Dara。SerdarがKajînに、私がGeverに来ていることを話すと「ぜひ会いたい」と言ってくれていたらしく、今日初対面することができた。

とても穏やかな紳士で、なるほどあの美しい演奏はこの人から生まれているのだな、と納得した。

もし親戚が亡くなったタイミングでなければ3人で何か一緒に音楽を作れたらよかったね、と言ってくれてとても嬉しかった。そんな機会が訪れたらいいな。

Kajînは明日イスタンブールでコンサートがあるため、カフェでお茶をして早めに別れる。

Serdar Canan、Kajîn Dara

午後からは、イフタールのために村へ移動する。到着すると食事の準備で忙しなく働いていた女性たちが全身で歓迎してくれた。何日も一緒に過ごしているので、とても心地よい。

来客は座ったままで食事やチャイをいただき、もてなしを受ける、というのが彼らの文化だ。しかし、人が亡くなったタイミングでお邪魔してしまったという申し訳なさもあり、忙しくお世話に勤む女性たちを見ながらずっと座りっぱなしというのはなんとも居心地が悪いので、台所に直行し、台所で過ごすようになった。Sifre(食事のセッティング)を手伝うことにも慣れ、一員として動くことを本当に喜んでくれる。

深夜1時頃、男性が宗教談義で白熱している舞台裏、皆が撤収した後に掃除をするために女性たちは待機している
毎回とんでもない量のパンが消費される
イフタール 食事のあとに、「スープがおいしかった」「煮込みもおいしかった」などというフィードバックがあり、作った人を讃える、という場面がある
停電で機械が使えなかったので今日はやかんでチャイを作った
野菜の切り方はこう

食事を終え、チャイの時間になると、先日亡くなった方の旦那さんに呼ばれた。「もう一度歌ってくれ」というリクエストだった。リクエストしてもらえたことが嬉しくて、先日と同じ'Esmerê Heta Kengî’と、Aram Tigranの'Ay Dilbere'を歌った。歌い終わると、そこに居合わせた女性たちがハグをして祝福を与えてくれた。喜んでもらえてとても嬉しい。歌ってくれと言われることが嬉しい。こういう時にそらで歌えるレパートリーをもっと増やそうと思う。

語彙を含めた備忘録をいくつか
●Tazî=冷めたチャイは飲まない 砂糖やキャンディーを口にいれ、Kel=熱いチャイを飲む
●チャイの濃さに好みがある。好みでないチャイは飲まない。Zêr=黄色、淡い Tarî=暗い、濃い
●客を空腹でいさせるのは恥なので、Birsî yî?=お腹すいてる?と100回くらい聞かれる。Ne birsî me=すいていない、と答えても、チャイとお菓子が出てくる。

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