シュトゥットガルトからイスタンブールへ
朝8時ぴったり、約束の時間にŞivanマネージャーのデリルさんが迎えにきてくれた。
彼らのホテルの朝食を一足お先にいただいていると、大将登場。「Hey Canoo(ヘイ、ジャノ〜)」
一緒に朝食をとり、大将からCD全集(ボリューミー!)をいただき、ここでお別れ。無理めなスケジュールだったけど、大将に会えて、やっぱり良かった。
さて空港へ!片道30分かかるのにデリルさんが当然のように送ってくれる。
旧アナドルジェット、現A Jetという、トルコ航空系列のLCC。毎回1時間以上必ず遅れるのだが、今回も1時間半のディレイ。キチキチに予定をつめていて、飛行機が遅れるとその分、睡眠時間が削られる仕組みになっている。
イスタンブールに帰ったら、まずカドゥキョイへ向かう。音楽学校で1時間ほどピアノを借りて練習し、その後イルファンとベルギズに会うことになっている。
という計画をどうにかこうにか進め、イルファンとベルギズの家まで辿り着いた。ドイツで買ったワインをお届け。
ギチギチで動いていたから軽めの朝ごはん以来食べていなくてお腹すいたなぁと思っていたらラフマジュンをテイクアウトしてくれていた。さすがイルファン!
メロン食べる?切ってくれたり、
コーヒー飲む?淹れてくれたり、
イルファンがちょこまかと世話をやいてくれる。
ゴリゴリの多忙なジャーナリストも、天国Befircan育ちの村人だ。クルドのMêvandarî(おもてなし、のようなニュアンス)が半端ない。
この後タクシムまで帰るんだと言うと、もう深夜だからお願いだからやめてくれ、ここで寝ていってくれ、と言ってくれたが仕方ない。
明日Wanに向けて発つのでいろいろ荷物の中身もチェンジしないといけない。
タクシーをつかまえるのにイルファンがついてきてくれたのだけど、アジア側のカドゥキョイからヨーロッパ側のタクシムまでいってくれるタクシーが全然いない。空で帰ってくるリスクを嫌がっているのだ。
するとイルファンは、アプリを開き、シェアEスクーターを華麗に起動。リュックにもなる私の荷物をガシッと背負い、「さぁエリカさん乗って」。まさかイスタンブールでEスクーターを2ケツするとは!
重い荷物を背負い、重い私を乗せているとは思えない、これまた華麗なハンドル捌きで、あっという間にドルムシュ乗り場へ連れていってくれた。
障害にぶつかったら次の策へ、この判断の早さと的確さが今の彼のポジションを築いた礎になっているんだなぁと心底感心し、また心からありがたく思った。
ドルムシュで約1時間かけてタクシムの家に帰宅。疲れ過ぎてフラフラ。2時間くらい寝れるかな。明日は4時起きでまた空港へ向かう。