天国度が半端ない村@Gever-Befircan
「Wanの朝食」といえば多様さで有名だ。
Juju宅で豪華な朝食をお腹いっぱいいただき、ミニバスでGeverに移動。去年もお世話になった村Befircanへ向かう。セルダル・ジャーナンさんの故郷だ。
Wanから約3時間、なだらかな平地から山がちな地形へと徐々に変化していく。
隣り合わせた老人がトルコ語で話しかけてきた。簡単な言葉は理解できるので、理解し、クルド語で返す。老人はトルコ語で継ぐ。クルド語で返す。5分くらい会話していただろうか。老人、
「クルド語はわからないのかい?」
「おじさん、私ずっとクルド語で話していますよ」
その時、一瞬ハッとして笑い始めた。時々こういうこともある。
Geverに到着すると、セルダルの美しい妹ジヤンが迎えにきてくれた。
灰色のGeverの街中から、一面緑の平地を抜けて、まだ雪の残る山の麓の村Befircanへ。
近づくにつれて懐かしさが込み上げてきて、輝く緑の美しさに深ーいため息がもれる。
セルダルと、お母さんと、セルダルの従姉妹のベロが玄関で到着を待ち構えてくれていた。
セルダルは畑に散水装置を新設しているところだったので、妹ジヤンと従姉妹ベロと村を散歩しながら出会う人たちに挨拶してまわった。みんなとても歓迎してくれて、心が温かくなる。
帰宅するとお母さんがサルマを作ってくれていた。お母さんの料理は何もかも絶品!サルマもめちゃくちゃ美味しくてつい食べ過ぎた。
夜はリビングでセルダルと妹ジヤンのコンサート。セルダルは言うまでもなく、妹も素晴らしい声をしていて、表現がとても豊かで、惹き込まれる。素晴らしい兄妹のデュエット!たくさんの歌を聴かせてくれた。
夜はまだまだとても冷え込むのだけれど、澄んだ空気を感じながら散歩する。満天の星空。信じられないくらいの星空。木々の香り。虫の声。村の犬、グルゾとシノがついてきて護衛してくれる。
天国のように美しい村Befircanへ帰ってきた。