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Şemzînanの結婚式@Şemzînan

明日発つから、ということで、セルダルが隣町のŞemzînanに連れていってくれた。知り合いの人の結婚式があるというので、そこへお邪魔する。

ŞemzînanとGeverは隣り合っているのに、文化的には大きく違うそうで、Şemzînanはどちらかというとイラク・クルディスタン文化圏に属すらしい。

言葉も、クルマンジーとソラニーが混じり合ったような方言を話すそうだ。「ソルマンジー」などと言われている。

さて、結婚式会場は、大きな公園のようなところ。真ん中で仕切られ男女が完全に別れていて、混じり合って踊ることはない。Şemzînanではこの様式が標準らしい。

女性側 女性側からはステージも見えない
男性側 男性側へは食事の提供も早い



新郎新婦はどうするの?と尋ねてみると、時々新郎が女性側に出向き、一緒に踊る程度で、基本的には一緒にいることはないらしい。

ちなみに男女が一緒の会場で混じり合う様式はCergebêz(ジェルゲベズ)と言われる。

クルドの踊りは手、または小指を繋いで輪になって踊るのだが、GeverではSerêçopîまたはSerêgovendといわれる人を先頭に左回りに踊るのに対して、Şemzînanでは右回りに踊る点も異なる。

さて、私は「外国人のゲスト」ということで、特別に男性側で食事をいただいたり話したりしていたが、女性側の様子も見たくて混ぜてもらうと、子供を中心にとんでもない数の人々が集結してきて、「一緒に写真撮って」大会になってしまった。小一時間ほど拘束され、すっかり疲弊してしまった。

結婚式定食 羊肉、米、ジャジク



半ば強制終了に近い形で、男性側へ逃げ帰ると、ちょうどセルダルがステージに上がるところだった。お祝いに、ということで、歌うことになったようだ。

Dengbêjの歌を



Dengbêjの歌を2曲、続けてGovend(踊り)のための歌を数曲歌う。Dengbêjの歌のうちの1曲は、セルダルがDengbêjの声を独自に録音したもので、ネット上のどこにもアップされていないレアの一曲なので、今日聴けた人は実は相当ラッキーだった。

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