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Mehmet Atlıコンサート Kajîn Daraと再会

朝4:30に起きる。前日に友人のレナさんから連絡があった。「もしかして、今イスタンブールにいますか?」モロッコへ向けて出発した経由地として、イスタンブールで数時間過ごすので、良かったら会おうという話だった。

以前あゆみさんに教わった朝食レストランへレナさんを招待することに。サハラマラソンという、サハラ砂漠を走るレースがあり、レナさんと知り合うきっかけになったレースでもあるのだけど、今年もそれに出るということで、スタート前にたくさんカロリーを摂ってもらった。店のおじさんAydınとも仲良くなったから、誰か来た時はまたここへ招待したい。

レナさん行ってらっしゃい



レナさんを見送ったあとは、本屋へ。Avestaという出版社の本がほしくてワッカス先生に教えてもらったところだ。店に入ると「Bi xer hatî.(ようこそ)」とクルド語で言われた。たいてい挨拶の最初はトルコ語なのに珍しいな、と思っていると、店の人が私を知ってくれていた。チャイをいただき、欲しかった本を買った。「またいつでも来てね」と言ってくれた。

夜はMehmet Atlıという音楽家のコンサートへ。Geverで出会ったKajînがゲストミュージシャンとして出演するというので、「行くよ〜!」と連絡した。「ok!現地で会おう!」

会場へ行くと、いきなりKajînに出くわす。「えりかー!ようこそ!元気?手配しておいたからね!楽しんで!」

開演。一曲目はMihemed Şexo “Ay lê gulê” 。全クルド人が知る名曲だ。私もデビューライブで歌ったが、Mehmet Atlıのアレンジを大いに参考にさせてもらったので、感激した。観客もみんな歌い、出だしからめちゃくちゃ盛り上がった。

その後の盛り上がり方にも驚いたのだが、客がみんなステージ前に押し寄せて、ダンスを始めたのだ。クルドの伝統的なダンスで、小指や手をつないで踊る。その流れに人がどんどん加わっていく。演奏者もその熱気を受けて演奏により熱がこもっていく。なんて楽しい空間なんだろう!なんて自由なんだろう!本当に良いコンサートだと思った。

ステージ前でダンスが始まり、輪が広がる 危なくないように観客側のライトもつけられた

終演後、Kajînにお礼を伝えに行った。ファンへの対応を一通り終え、片付けて出てきたMehmet Atlıにも会うことができて、Kajînが「日本から来たえりかさん。彼女もクルド音楽を演奏する音楽家なんです」と紹介してくれた。すると、「コンサートどうだった?あなたのこと知ってるよ」と言ってくれた。「素晴らしいコンサートでとても嬉しかったです」「あなたが楽しんでくれて嬉しい!」とても温かい人だった。

終演後に、「私のために何か弾いてください」の声に応じるMehmet Atlı
Mehmet Atlı、Kajîn Dara


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