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僕の部屋

こんにちは☀️ こんばんは🌙 おはようございます😪
 erika_👾です。 よろしくお願いします。


 今回のblogは「僕の部屋」ということで、本当にあった怖い話をしていこうと思います。
計7話の短編物語集となっております。 楽しんでいただけたらと思います。


 それでは本編にいきたいと思います。
ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。


🫧 金縛り 🫧

ある冬の出来事です。 7年前の夜。 姉との部屋にある二段ベッドの下段で寝ていました。
 暗い夜道。 見慣れた景色。 家の近くだとすぐに気付きました。 不安に駆られ「怖い、助けて。 お母さん! お父さん! お姉ちゃん!」と叫ぶも… 空を切る声。 迫りくる影。 高まる恐怖感。 意を決して振り向くと、
 包丁を持つ黒く大きい影。 走ってくる。 ”やばい! 殺される!” 考える間も無くそう感じました。 動かない足に力を入れ走ろうとする。 もちろん動くはずもなく、さっきまで出せてた声も出せない。 高まる鼓動と荒くなる呼吸。 迫りくる影。 殺されると覚悟したその時…  暗転。 沈黙。
 夢だと分かり安心。 したのも束の間、瞼が開かない事に気付いたのです。 瞼だけでなく体も。 金縛り。 そしてクスクスと笑う声。 悪夢を見たのもありものすごい恐怖に襲われる。 ”やだ。 動いて。 助けて。 動け!” 瞼だけがピクッと動いたのが分かりました。 「これで金縛りから解放される。」
 目を開けたその先には見慣れた二段ベッドの天井と… 大量の日本人形。 笑ってるんです。 ずっと。 クスクスと。 ”いやだ! やめて! 笑わないで!” そう思っているうちに気絶するように寝ていたのでしょう。 差し込む朝日に起こされました。
 あの日は何だったのか。 思い出してしまうので二人部屋で寝れなくなりました。 それが今の姉の部屋です。
     提供 … 妹


🫧 影 🫧

9年前の夏、通学路で起きた出来事です。  なぜか1人で帰っていた長期休み前の日。 さっきまであった人気が全く無い事に気が付きました。 真っ昼間にも関わらず人が居ないのです。
 強い違和感。 車の通る音さえ聞こえない。 セミの声も聞こえない。 ただ僕の擦れる足音だけが響いている。 まるで異世界にいるかのように感じました。
 歩いていくうち気付いたらいつも見る廃墟に近づいていました。 そこは常に陰になっていて、薄暗くジメッとしている場所。 同じ通学路を通る友達の中でも特に嫌な感じがすると話題にもなったような場所でもあります。 そこを通りかかった瞬間…
 誰も住んでいないはずの廃墟に人影が見えたのです。 大柄の男性の影。 はっきりと見えました。 一瞬、鳥や物陰かと思ったのですが日が当たらない事を思い出し"ゾッ"としました。 いつもはポツポツいる人や車が全く無いのも相まってとても怖くなり、走り出す。 家に着く頃には車も通行人もいました。
 後日、いつも一緒に登下校する霊感のある友人に聞いたら、その廃墟には男性の霊がずっと住み着いているそうです。
     提供者 … 自分


🫧 父 🫧

私の父は昔、持病も無く寿命で少しずつ老衰していったのですが、その時は貧乏で病院にも行けず家で療養することになりました。 看病を日替わりでしていったある自分の番、いつもは無口の父が話し出したのです。
 「玄関にいとこが来てるよ。」 父はもちろん寝ており、鏡も近くに無いので反射で見えるはずが無いのです。 ついに不思議な事を言いだしたと思っていたその時…
 ”ピンポーン” インターホンが鳴ったのです。 嘘だ… そう思いつつ向かうと、いとこが居たのです。 全身に鳥肌が立つのが分かりました。 父は耳も悪くなっているので声なんて聞こえるはずもないのです。
 父はその日の夜に亡くなりました。 なぜ見えていたのか。 真相は不可解のまま…
     提供者 … 母


🫧 お手洗い 🫧

ある夏休みの昼。 その時、家には僕しかおらず超絶ビビリだったので扉を開けてお手洗いをしていました。 お手洗いが廊下を挟みダイニングリビングがある構造で、お手洗い中ずっと見えている状態です。
 1人怖いな〜なんて思っていたら、リビングに大きな人影がスッと通り過ぎていくのが見えたのです。 180cmぐらいだったと思います。 大柄の人影。 その時、光など入ってきておらず影になりえないと思い、より怖くなり自室に閉じこもりました。 それ以降、扉を閉じるように。
 霊感のある母に聞くと大柄の幽霊は住んでいないそう。 僕が見たのは何だったのか…
      提供者 … 自分


🫧 人形 🫧

ある友人から頂いた人形があるんです。 思っているよりも少し大きく、実際の赤ちゃんと同じサイズぐらい。 可愛い見た目なのにも関わらず、なんだか気味を悪く感じ可愛がれずにいました。
 ある夜、自室1人で勉強をしていました。 集中していたのですが、ずっと後ろから目線を感じるんです。 鳥肌が立つほどに。 ”バッ!” と振り返るとその人形が座っていました。 「妹が置いたのかな?」と思い、気味悪いながも勉強を続けました。 数十分続けていると後ろから”ガサゴソ”と音が聞こえてくるんです。 「もしかしたら」と思いつつ、リビングからの雑音かなと思い気にせずにいたのですが…
 ”ゴトン!” 大きな音が鳴り、思わず振り返ると… その人形が立っていたのです。 こっちを見て。 微笑みながら。 落ちるはずもない所に居たはずなのに。 声を出すまもなく僕の体が動き人形を抱え、部屋の外に出していました。 本当に人形が動いたのかは未だに分からないまま…
 そして、この話を聞いた友人全員が不可解な出来事が起きたそうです。 この話を読んだそこのあなたも、背後には気をつけてくださいね。
     提供者 … 自分

🫧 トイレ 🫧

工場で働いている途中にトイレをしたくなり、急いで入りました。 「なんとか間に合った…」と思った矢先、突然”コンコン”とノック。 「たくさん個室あるのにな…」なんて思いながら、何度もノックをされるので急ぎ出た所、誰も居ないのです。 ついさっきまでノックをされていたのにも関わらず。 見渡してみてもどこにも居ないので「風でコンコンなってたのかな?」と思うことにし、手を洗っていると…
 ”カチカチカチッ” 電気が付いたり消えたりしだしたのです。 イタズラかなと思うも、電気のスイッチは中に。 もちろんそこには誰もいません。 流石に怖くなり、逃げようとすると、拒むように全ての音が鳴り始めたのです。 耳が壊れそうなぐらいの音。
 耳を塞ごうとするのを我慢し、重く動こうとしない足を踏ん張りやっと出た所… さっきまで鳴っていた音がスッと消えたのです。
 一体何を伝えたかったのか。 怖くなりもうそこのトイレは使えなくなりました。
     提供者  … 母


🫧 僕の部屋 🫧

今現在、自室として使っている僕の部屋は家の中でも特に幽霊が出やすいとされている部屋で、最も日が当たりにくく常に薄暗くなっているんですね。
 これと言った心霊現象はなく、ただたくさんのラップ音と内側からのノックが聞こえるだけなんですよ。
 僕の配信を覗いて見て下さい。 聞き覚えのない声が聞こえて来るかもしれません…。
     提供者 …  自分


🫧 あとがき 🫧

 今回は本当にあった怖い話を書いてみました。  今までのblogとは違い、ストーリーチックな感じにチャレンジしてみました。 とても難しかったです。
 どうしても他人口調、説明口調になってしまうのがネックなんだなと、僕の今後の課題も見つかり良い経験になりました。 またこのような形態のblogも書いていきたいなと感じました。
 なんでパンチの弱い「僕の部屋」を最後に持ってきたのかと言うと、他の話と違い現在進行形、今後なにか起こってしまうのかもしれないというワクワクを残したいなと思い最後にしました。 もしかしたら「僕の部屋」に関して追記するかもしれませんね。 ”もしかしたら”ですけどね。


 今回も最後まで読んで頂きありがとうございます。
また次回もよろしくお願いします。

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