心のような身体があればいいな

今週はE骨の稽古。
みんなの体力なども踏まえ、いまは月2のペースで1回約4時間のダンスとお芝居のレッスンを行なっています。
今回は稽古場の都合もあり、軽いアップと筋トレののちお芝居をみっちりデーでした。


6月からスタートした演技レッスンは、3人芝居のテキストを役を割り振りじっくりと進めています。
支援学校の演劇部だった人、社会人劇団に参加している人、今回が演技初挑戦の人。経験値は様々だけど
みんな課題への修正・対応が速いことが素晴らしい。
前回指摘されたことを忘れずにやれることも。
演じることへの集中力が上がっているのを感じられてうれしいです。



舞台稽古で経験の浅い役者さんたちを見ていると
言葉と体と心を連動させることが不得手な人って結構多いように感じます。
そういう場合、身体の状況から気持ちの土台を作って言葉を発することがひとつ有効な手段だと思うのですが、
これがまたちょっとコツがいるというか、掴むのに苦労する人を見かけることがちょくちょくあり。
わたし自身もそうだけど、考えすぎちゃって体にブレーキがかかって不自由になってしまうというか。
E骨のみんなは、講師の言葉通りに素直に体を動かすということにわりと抵抗がない感触があり、だから次の一歩に行けるのが速いのかなと。
ダンスレッスンを受けていることが、演技にも良い形で作用しているように思う。
こういった柔軟性の高さはわたしにとっても見習うべき点であるので、参加していてたのしいです。


反面、別のチームがやっている時にしっかり観る、ということが難しい人もいるようで、その辺りはアシスタント的な位置で参加しているわたしにとっても課題かな。
台本に書かれた言葉の奥の意味や各登場人物の心の流れを読み取ること、相手の動きやすいようにパスを出すといったことにも、これから一緒に挑んでいきたい。
難易度が高いけど、演じる上でとても大切なことなので。
わたし自身もみんなと共にじっくり学んでいきたいです。
参加した当初は、みんながどこまでできるのか、と正直不安もあったのですが
たのしみながらハードルを超えることができる人たちだとわかったので。
無限の可能性を持つ若い彼らの成長を見守りつつ、わたしもさらに演劇を愛せたら良いなと思っています。


来月からは、いよいよ初公演に向けた稽古が始まります。
同じ船に乗れる幸運を噛み締めて、実りある航海を。

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