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溺れるように惹かれ合うんだ。

私はIQ70の軽度知的障害を持っている。

現在23歳だ。


そして私は、自分の頭脳に自信がなくて


今でも大きな思い鉄板のようなコンプレックを背負って生きている。


だからちょっとでも
褒められるだけで


死ぬほど嬉しくなっちゃうんだ。


嘘が見抜けなくて


素直で

でも腹の中はドス黒く捻くれて生きている。


そんなときに

お友達が『一緒に横浜観光しないか?』
とLINEがきて誘ってくれた。


彼女は、今は、島で暮らしている方だ。


彼女は境界知能とADHDを持っててmapなどが得意な方だ。
現在は、約週7Uberで働いている。

どうやら久々に私に会いたくなったらしい。

私は1mmも迷わなかった。


『私も会いたい!一緒に横浜観光しようよ!』

気付いたらそう彼女のLINEに伝えてる私がいた。

ああ。会えるのが楽しみで仕方がない。


心臓がドキドキした。


私にとって彼女は、大切な存在で友達だ。

声がすごく綺麗な方で
接し方や声掛けが優しくて
とても惹きつけられるんだ。

ーーー


私は内定が取れて

7月18日から
早朝勤務が開始する。

障害者枠で倉庫のお仕事だ。

朝は4時起き。


そこから車で職場まで移動して6時に勤務開始。


ちょうど今はものすごく暇な時期だ。


だから島から遊びに来る彼女との旅行が楽しみで仕方がなかった。


仕事始まるまでの休職期間中に

現実忘れて楽しもう。


そう強く思ったのだ。


ーーーー


そして当日を迎えた。


桜木町駅から徒歩1分にある

良いホテルへ向かう。


そして私は5000円の日傘を電車の中に忘れて置いてしまって

2度と戻ってこなかったのだ。

ガッカリした気持ちを抱えて桜木町駅近くにあるホテルへ向かう。


先にチェックインして

少し桜木町駅あたりで買い物など済ませて

またホテルに戻って
部屋でずっと本を読んで待機した。

あの花の脚本家のエッセイ本を19時まで読んで


19時過ぎに桜木町駅改札口辺りで友達と待ち合わせ。


私は、人の目が怖くて
スマホをいじって待ってた。

自分の頭の悪さの頭脳を見抜かれている気がして

いつだってバカにされる素質を持っているから

怖くてスマホいじって待機していた。

でもそんなこと言ったら

認知の歪みとか

頭おかしい人だと

バレるから

腹の中の底までにジュルジュル隠し通して

スマホいじって待機。


すると横から彼女が『よっ!』と声かけてくれた。

心臓が飛び跳ねるぐらい
突然現れて
びっくりした。
桜木町駅で大きな声を出してしまった。

ワイ『ぎゃああああ!!!びっくりりしたああ!久しぶりー!』

彼女は少し日焼けしてて
元気そうな姿だった。

そして『会えて嬉しい』という気持ちがすごく伝わって嬉しかった。

彼女に会えた瞬間

周囲の目が怖いと思う感情が嘘のように消えて

安心してやっと外の景色が見れた。


ーーー


彼女の荷物をホテルに置いてから

一緒にサイゼへ向かった。


島にはサイゼないらしくて興味があるとのことらしい。


一緒に夜景見て
お酒飲んで
サイゼでの食事を楽しんだ。
『サイゼは、大阪に住んでた時以来だよ。』と喜んでくれた。

ご馳走様できてよかったと私も喜んだ。

その後は赤レンガ倉庫など行って

夜景を見て

ホテルへ戻った。


そして風呂に入り

夜遅くまでお喋りをして
寝不足で翌朝を迎えた。

ーーー

2日目の朝。

彼女は島からの移動疲れと睡眠不足。

私も睡眠不足とレディースDayで


2人とも体力がバテていた。

だからホテルの中でのんびりカードゲームしたり
罰ゲームでヒャクミビーンズというゲロ味や鼻くそ味のグミを食べたり
仲良しをしたり
おしゃべりして過ごしていた。

久々に会えていろんな話が弾んだ。


ーーー

16時過ぎに神奈川県立博物館へ行った。

建物がおしゃれで


歩いたことがないおしゃれな街並みが広がっていた。

障害者手帳で無料で入場した。

小難しい小さな文字で色々解説されてて

ちんぷんかんぷんで難しかった印象がある。

読んでもどうしても頭に入らなくて
意味がわからなくて
悔しかった。

相手は涼しい顔でじっくり見てたり

お客さんも涼しい顔でしっくり見ていた。

私は寂しい気持ちになった。

喉が締め付けられてくる。

『ああ、みんなだけ理解できて私だけ理解できないんだ。』

私は学生の頃と変わらないままで

授業中みんな理解してるのに自分は理解できない
そんな苦しい感覚が一気に心を締め付けてきた。

雑巾を限界まで絞るかのように。

すごく心が苦しみ始めて痛くて止まらなくなってきた。

私は学生の頃と変わらず
あの頃のまま
勝手に比べて
勝手に落ち込んで
少女時代の頃と変わらないまま身体だけ大人になってしまったんだ。

涼しい顔で理解しているお客さんや友達の顔を見るのが辛くなって

私は友達を置いて1人でスタスタ見始めてしまった。

全然素直になれなくて
ひねくれてて
短期な少女の頃と変わらないまま。

ーーーー

出口を出て
元町中華街のシャンテキお粥屋さんまで目指して2人で歩いた。

友達は口を開いた。
『あれ、難しかったね。』

私は驚いた。

涼しい顔してるから
理解してるかと思ってたのだ。

その瞬間、限界まで絞られていた濡れ雑巾がパッと軽くなって綺麗に伸ばされてスッキリされた。

心がすごく軽くなって開放されたのだ。

ワイ『うん!すごく難しくてちんぷんかんぷんだったよー!』

そこには、誤解が解けて
心から楽しんで笑っている私がいた。

大丈夫。目に見えないけど仲間いたんだね。

よかった。

私は、ひとりじゃなかったんだ。

ーーーー

そして元町中華街でお粥を一緒に食べてご馳走をした。

友達が生タピオカテイクアウトして食べ歩きしてたから

奪って半分飲んでみたりしながら

絶叫系アトラクションがあるコスモワールドへ向かって歩いた。

タピオカは、まだ半分残ってて
全部飲もうとしたら友達は、ダメだよーと奪って全部飲み干してた。笑

どうやらアトラクション乗って酔ってしまい吐いてしまうのを心配したらしい。

そして絶叫系アトラクションを楽しんだ。


島で暮らしている彼女は、絶叫系アトラクション乗った経験が少なくて慣れていないから本気で怖がってるのが伝わった。

そんな可愛いレアな姿が見れて私は楽しくて仕方がなかったのだ。


ーーーー


そして桜木町のホテルへ戻った。


部屋で夜景を見たりして楽しかった。

ーーー


翌朝

午前7時。


彼女の布団がめくれる音と私のベットの中に入り込む音で目が覚めた。

私が寝てると思ったのか


私の布団の中に潜り込み

後ろから抱きついてきた。

寝たふりしてたけど

それでもずっと後ろからぎゅーしてたから

彼女の両手をぎゅーと優しく握って
また眠りについた。

きっと、ちょっかいがしたくなったのだろうか?
真相は謎だ。

ーーー


そしてチェックアウトギリギリ5分前には間に合って


彼女とスタバで朝ごはん。

昼は横浜駅中の韓国料理行って

空港行きのバスまで見送った。


島へ帰る彼女。


バスに乗る直前

彼女は私に抱きついた。

私も彼女を抱いた。

ワイ『島から会いにきてくれて嬉しかったよ。ありがとう。私、お金稼いで会いに行きたい。でも仕事始まるばかりで休みまだ取れないかも。』

彼女『ありがとう。そしたら私がまた会いに行くよ。夏に。飛行機のチケットとるからね。』

(最初はご冗談かと思ったが次の日のLINE見たら
本当に予約とってくれました。
嬉しくて心がいっぱいになった。)

そして彼女がバスに乗り込むのを見送った。

(どうか…無事に島に安全に辿り着いて帰れますように。)

そんな願いを込めながらバスが去っていく姿を見送った。

私達が抱いている時
運転手さんと荷物積みのおじさん二人組が
微笑ましく
『あつあつですねぇ〜』と
お話していたのが
こっそり聞こえて

仲良しやり過ぎたかなと少し恥ずかしくなっちゃった。笑

ーーー

私達の関係は、世間から見たら不思議に思われるかもしれない。

友達だけど
なぜか惹きつけられる。

彼女は、声が綺麗で性格も穏やかで優しくてそんな魔法を持ってる方みたいだ。

また夏に彼女に会えるまで私は頑張って生きようと強く思えた

横浜旅行でした。


読んでくれてありがとうございました❣️


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