「上手く」より「丁寧に」話す
「上手く喋る」ことより「丁寧に話す」ことのほうが人の心を動かすものだと改めて感じたのは、私だけではないと思います。
昨日の敬宮愛子様の記者会見、本当にご立派でしたね! お話の内容もさることながら、相手に伝わるように「とても丁寧に」語り掛けていらっしゃった姿が、強く印象に残りました。
もちろん、内容を吟味し、練習を重ねられたことと思いますが、相手としっかり向き合おうとされる姿勢に心を動かされた方は、きっと少なくないでしょう。
「立て板に水」のようにどれだけ流暢にペラペラ喋っても、心に残るものがなければ、意味はありません。「喋った」という事実が残るだけ。
でも、すぐに言葉が出なかったり、言い間違えたりしたとしても、そこに「伝えよう」という意思が感じられれば、聞き手は惹きつけられるし、その背景にある思いを理解しようとするのだと思います。
そして、その真摯な姿は深く心に残り、長く忘れられないことでしょう。
さらに感じたのは・・、「丁寧に」伝えようと思ったら、話し手は無意識のうちに、相手に聞きとりやすいよう、一語一語はっきり、ゆっくり話そうとすること。そしてそれが、結果的に「聞きやすい話し方」にもなる、のだということです。
ふと思い出したのは、海外で、慣れない外国語で何かを話さなければならない時のこと。流暢に話せなくても、語彙は少くても、一生懸命に、ゆっくり相手に伝えようとしていると、案外、相手も、なんとか理解しよう、意をくもうとしてくれた数多くの経験です。
私たちにとって、日本語で話すというのはあまりにも普通、日常のことだから、つい「丁寧に話す」ということを忘れてしまいそうになりますが・・、改めて意識しなければ、と感じた次第です。
本当にとても素敵な記者会見でしたね!
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