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「信頼を得られる」話し方って?!

ビジネスパーソンや学生さんなどに、スピーチやプレゼンなど「人前での話し方」を教えていますが、受講の動機としてよく言われるのが「信頼を得られる話し方が出来るようになりたい」ということです。

なかなか難しい質問です(笑)。「信頼」が何を指すかによって、答えはひとつではありませんよね? 
では、私自身はどう考えているか…、まずは「信頼」はどこで生まれるかを思い起こしてみました。

私が得た答えは、①話の中身に「根拠」があるか、②話し手が自信を持って堂々と語っているか、ということです。

中身に関して言えば、話し手の思い込みや想像をどれだけ一生懸命語られても、聞き手はそう簡単には納得できませんよね?  数字などを用いた客観的な見方、経験やエピソードなどの具体的な話がなければ、なかなか「信頼」にはたどり着かないでしょう。

一方、どれだけ内容が良くても、うつむいて小声でぼそぼそと、あるいは早口で淡々と話されると、自信なさそうに話している感じがします。結果的に、この人の話をそのまま信じて大丈夫なのかな? と話の信頼度が下がるのではないでしょうか。

もちろん、あまりにも堂々と話されると、かえって胡散臭く感じる、というのもあります(笑)・・。
ただ、最低限として、何を言っているのか聞き取れるように話す、間を取ったりメリハリをつけて聞き手を惹きつける、ということは必須だと思います。

スピーチ11

では、どうすればいいか、と言うと、月並みですが、やはり「準備と練習」しかないんですよね・・。

 ●話の中身に、根拠があるか、客観性や具体性が含まれているか

 ●よく通る声でハキハキと、笑顔で明るく話しているか

準備の段階で、必要な情報を集め、内容構成を見直し、表現方法を考える、そして、繰り返し声に出して練習し、録音や録画でチェックする、これに尽きます。

話し方って、頭で理解しただけでは、なかなか思うようにできません。結局のところ、身体で感覚を覚えるのが最も効果的。だから、きちんと準備をして、練習をするしかないわけです。

スピーチ12

これって、スポーツや楽器のトレーニングに似ていると思いませんか?! 

考えてみれば「話す、伝える」という行為は、身体を道具にして「音」を創っているわけですから、当然と言えば当然。身体を動かした分だけ、楽器を触った分だけ、上達する! 

ただし・・、意識を持って「丁寧に練習する」ことが必要です。やみくもに練習しても効果はわからないし、時間の無駄になりかねません。

話し方に関して言えば、アナウンサーは繰り返し声を出し、ダメ出しをされ、また声を出す、という繰り返しをしているから、身体に感覚が残り、結果的に身につくだけで、持って生まれた「才能」ではなく「慣れ」なのだと思います(笑)。


というわけで、「信頼を得られる話し方」をしたいなら、ぜひ、話の中身に「根拠」と「具体性」を取り入ること、そして練習もなさってくださいね!

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