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第12章 入院、そして手術

"多嚢胞性卵巣症候群”

簡単に説明すると、卵巣の中にある未成熟な卵胞に対して"大きくなぁれ”とホルモンが働き、ある程度の大きさになると 排卵 する。

私の場合、この"大きくなぁれ”のホルモンがうまく伝わらず排卵しないため、排卵誘発剤の内服、ゴナドトロピン(hMG-hCG)療法という注射療法で排卵を促していた。

しかし、私の身体はホルモン剤が効きにくく治療が難渋。ある手術を提案された。

腹腔鏡手術で卵巣に複数の小さな穴を開ける手術(腹腔鏡下卵巣多孔術:LOD)

簡単に説明すると、
ホルモンを補充しても卵巣の中に未成熟な卵胞がギュウギュウに詰まっていると大きくなるスペースがない。
だからお腹から卵巣に穴を開け、未成熟な卵胞をいくつか摘み出してくる。
すると、卵巣の中に隙間ができ、卵胞が大きくなりやすくなる…らしい。

この手術で薬に対する反応が良くなったり、自然排卵率や妊娠率が上がったりする効果が期待できる。

お腹に穴を開けてまで…と思う方もいるかもしれない。
けど、私はどうしても子供が欲しい。
可能性があがるのなら試してみたい と、全身麻酔での手術を決めた。

入院は1週間。
歩いて手術室に行って、台の上に横になると3秒数えたところで眠ってしまう。
起きたら手術は終わっていて、
私の場合は傷の痛みはそんなに無かった。
一晩 安静に寝ていなければいけない事が多少 苦痛だったくらい。
手術の次の日には歩きはじめて、傷の具合や出血が無いことを確認できたら退院となる。

しかし、この手術 6ヶ月~1年くらいしか効果が期待出来ないと言われている。
手術で開けた穴が自然に閉じてしまうから。
だから、手術の後は1日でも早くホルモン剤の効果が現れてくれることを願いながら治療を続けた。

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