3月1日〜18日

一人でカラオケをした。

エゴラッピンを歌っている時に「ああ、もう私はこれ以上高い声はでないんだな」と悲しくなった。槇原敬之を売っているとどうしても演歌のようになってしまい何度も歌い方や発声方法に工夫をこらしても変わらず普段の自分の歌にしかならない時、さらに悲しくなった。41歳という20歳の自分からは想像もできない年齢になって、何でもできる頑張れば、と思っていた若さが自分とそうでない世界の境界に摩耗している。

私はここからデータサイエンティストになれない。美容師にもなれないし、Charのようなギタリストにだってなれない。八頭身のモデルになれないし、100ヶ国語を話す天才なんかじゃない。世界を救う勇者なんかじゃ当然ないし、世界の運命を握るような重要なスイッチに手をかけて世界各国の首脳からお金をせびるような悪人でもない。

少し疲れているらしい。ちょっと足元を丁寧に見てみよう。

勉強頑張って外国語の大学に入ってスペイン語を学んだ。Pio Barrojaについて論文を書いたが今の自分からするとただの読書感想文だ。広告の世界を転職しながら事業会社に入って外資を転々としている。そこそこの苦労はしているとは思う。体と精神も2回ほど壊している。おかげで壊さないで働く方法を身につけることができた。上京して商店街に事務所を構えた。青年部部長にまでなったが色々あって卒業した。自営業の方が何を考えているか、世代が違うと(特にバブル前後)未来という言葉の持つ意味が全く違うことを学んだ。墨東まち見世など地域アートプロジェクトの裏方をしてきた。アート畑ではないけれども、Artが地域…というか生活に必要であることを肌で感じてきた。そういう経験をしてきた人間にはなっている。小学校3年生から続けている女装はもう30年になろうとしている。写真は03年くらいのものから残っている。大阪では女装ルームとやらにも何度か足を運んだ。上京してからはコミュニティから距離を置いたが、少し離れたところから界隈の様子は伺っている。最近はターフが問題になっているがそこそこ真面目に意見は持っているつもりだ。最初に旅行をした2000年から数えると26カ国くらい訪れている。アフリカ大陸に行けば五大陸制覇したことになる。大学でスペイン語を学んでいてよかったと思う。そこそこ人の話を聞くのは好きだし俯瞰して状況をみる視点は持っているつもりだ。仕事で英語を使ってはいるが、実際は中学生レベルの英語だからもうちょっと成熟しなきゃならない。本もそこそこ読んだ気になっているがまだまだ足りない。あと半年で5冊以上読まないといけない本がある。

うむ。この足元からはそこそこ飛躍できそうな気がする。「なろう」「なりたい」に疲れたら日記に限る。

ただまあ41歳を目前に、未だにこんな自分語りを、匿名でなく記名で書いているあたり自分は何も変わってないなと恥ずかしくなるが。

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