なんとなく疲れたなぁと感じたときに、ふと手に取る作品。
ハードカバーで購入したけど、何回も読み返してるので、なんとなくくったりしている。
書下ろしの三篇と、新潮ムックが初出の「ちんぬくじゅうしい」の計四篇の作品集だが、「ちんぬくじゅうしい」がいちばん好きで、読むたびに
じわっと涙して、読み終えて心がつやっとした気分になれる。
主人公の女の子に、那覇のおばちゃんが語りかける。
作品の主人公の置かれている立場とは、自分は全然違うところにいるのに、この言葉にはとても気持ちが込められているからか、ものすごい力があると思う。
自分が、深刻になってるなと感じた時に、おばちゃんの言葉を読むと力をもらった気分になる。
この作品の取材旅行も含めた沖縄紀行のエッセイも読むと、作品がまた違う角度で楽しめる気がします。