心配性ライターの細かすぎる海外赴任準備⑳～地獄の沙汰も阿弥陀の光も、すべてはアレ次第

やっっと、次男のビザが下りました。

一人500ポンド（！！）も払ってプライオリティ（５営業日で承認されるコース）にしたのに、８営業日かかりましたよ。なんでやねん。

しかも夫が「息子のビザだけまだ下りてないけれど、どうなっていますか」とメールを送ったら、次の日に届いた。

これがまた、メールで問い合わせするのに1回３ポンド（600円くらい）と、
有料！
それで定型文の返信が届くという・・・。

返信メールの内容に価値はなかったけれど、その結果すぐにビザが下りるなら３ポンドなんて安いもんだ。
メールとビザが下りたことの因果関係はわからないけれど、基本的にお金を払ってメールサービスを利用した人が優先されるのかも。

ていうか、誰か埋めてたやろ？（again）

でも改めて、日本人が生産性低いと言われるゆえんがちょっとわかった気がする。
だって日本ではちゃんと対応するから。５営業日で出すって言ったら３，４営業日で出すのが日本。５営業日で出すからって500ポンド上乗せで払っているのに８営業日かかってたらクレームものだからね。何が何でも間に合わせろ！というマインドで取り組むのが、日系企業。

だけどイギリスは違う。

船便の会社の人にも、「到着したら荷物の荷解きとダンボールの引き取りをしてくれるけれど、17時になったら作業途中でも帰る（！）から、時間内に終わるようにどんどん指示を出した方がいい」と言われたし。

エアコンなどの設置工事を依頼しても「今日は忙しかったので行くのを止めます」なんて連絡が来たり、
朝8:45に「9時に届けたけれど不在でした」と不在通知がポストインされて、宅配便を家にいたのに届けてくれなかったなんて人がいたり。

日本人と「仕事」の捉え方がずいぶん違う。

最後までやり切るのが仕事、時間がかかっても責任を果たす必要があるというのは、オーバーサービスなのかもしれない。

どこまでがホスピタリティで、サービスに含まれているものなのか。
グローバル化していっているんだから、一回見直してもいいのかも。

17時までに終わる範囲までが「仕事」と捉えていたら、そりゃ残業もしないし、結果生産性は高くなるよね。レベルはともかく。

例えば役所や学校なども、問い合わせの電話対応1回300円とか有料にすればいいんじゃないだろうか。
延々と身勝手な主張や愚痴を繰り返すカスハラがだいぶ減るはず。
（有料化したことに対してクレームがいっぱりありそうだけど、それを伝えるのも有料）

とだいぶ脱線しましたが、とりあえず一歩前進！

残されたミッションは、ここにしてよかったと思える部屋を押さえること。

ロンドン東京プロパティなどの不動産会社の賃貸検索でも、ついこの前まで空いていた部屋が数日でみんな「商談中」になってしまってオファーできなくなってしまった。
どうやら、ビザ問題に苦しめられていた人たちがほかにもいっぱいいて、4月、5月の赴任予定の人たちが後ろ倒しになってきているよう。

やっぱり「結婚していて2年以上一緒に生活している証明」がかなりネックになっているのでしょうね。

↓これをどうやって証明しろと？という証拠の事例を挙げてほしい・・・。
結局我が家は「戸籍謄本の英訳」「住民票の英訳」だけでは足りないと言われたので、「夫と私のそれぞれの銀行残高証明書」（住所が同じである証明として）を出してなんとかなったけれど、運転免許証の交付日が2年以上前だったらそれでもよいそう。

●あなたのパートナー

次のいずれかを証明できなければなりません:

• 英国で認められているシビルパートナーシップまたは結婚関係にある

• 申請時に少なくとも2年間同棲していること

• 申請時に少なくとも2年間交際しているが、別の場所で働いている、または勉強している、または文化的な理由で一緒に住むことができない場合

同棲していない場合は、次のような証拠を提示して、お互いに継続的な関係があることを証明する必要があります。

• 定期的に互いにコミュニケーションをとる

• 経済的に互いに支え合う

• 一緒にいる子供たちの世話をする

• 休暇やイベントなどでカップルで一緒に時間を過ごす

• 
  ちなみに子どもは次のことを証明する必要があります。

寄宿学校や大学など、フルタイムの教育のために家を離れて住んでいる場合を除き、あなたと同居している

• 結婚していない、またはシビルパートナーシップを結んでいない

次のような住所を証明する書類を提出する必要があります。

• 銀行取引明細書

• クレジットカードの請求書

• 運転免許証

• NHS登録書類

• 大学または短大からの正式な手紙

（↑これの、夫婦バージョンも掲載して！）
日本大使館とかに、イギリスビザ申請で「この書類を証拠として提出したら通ったよ」事例を集めてくれたらいいのに～。

ともあれ、アレさえ出せば物事が優先して進めてもらえるのねということを学んだ一コマでした。