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心配性ライターの細かすぎるロンドン生活⑫~ここがヘンだよロンドン行政

お国が変われば、行政サービスも変わる。
日本の当たり前は、隣の国の当たり前ではない。

わかっていても、実際にその場面に遭遇するとビックリすることがあります。
今日は住んでみて初めて知った、ロンドンのパブリックサービスについてご紹介します。

①ゴミの分別は「リサイクルできる」「リサイクルできない」の2択

これは相当、ロンドン在住の日本人は戸惑っています。
なんなら怒ってます。

なんで、ビンとプラスチックと紙が同じゴミ袋やねーーーーん!!

こっちの分別ルールは、それが「リサイクルできるものかどうか」。これだけ。

リサイクルできるなら透明の袋に入れる、できないもの(生ごみやアルミホイルなど)は黒い袋に入れる、というのがだいたいどのエリアもそうっぽい。
あと街路樹の枯れ葉や草刈りした後の雑草用に緑の袋があります(これは業者用みたい)。

だから、ビンや缶やペットボトルや段ボールがみんなひとまとめに透明の袋に入れられてるわけですよ。
これ、回収した後に分別する係の人がいるらしく、「分別しすぎたらその人たちの仕事を奪うことになるからw」みたいな話を聞いたことがあります。

いや、もうちょっとちゃんとわけようよ。
マシンガンズ滝沢さんが見たらキレちゃうよ。。

リサイクルごみ回収の様子。紳士の国・・・

なんかヨーロッパの方が環境意識が高いとか、進んでるとか聞いていたけれど、これを見たりパリ五輪の話を聞いたりすると、日本の方がちゃんとしてるやん!!と思ってしまう。

②行政サービスの対応が遅すぎる

ロンドンにいながらライターの仕事をしているので、イギリスと日本の両方で課税されないようにするために「英国居住者証明書」が必要と言われ、英国政府に申請を出して早1か月半。

7月23日に申請を提出→8月23日に「登録されている住所が日本の住所のままになっていたから受け付けられませんでした」という手紙が日本に届く。
(いや気づいてよ・・・なんで日本に送る・・・?)

あまりに遅いから8月15日に同じ申請書をもう一度出し直す→9月4日時点でのステイタスは「受け取った」のまま(郵便物を投函していたら「完了」になる)。

2週間経ってますけど・・・。

また、住んでいる地域の行政機関(カウンシル)に、車を買ったので駐車場の許可申請を出したところ、2週間以上経ってようやく「受付完了しました。あなたがこれ以上やることはありません」とメールが。
(イギリスではだいたいの手続きがオンラインで完結)

しかしその1週間後、「まだ車検証のスキャンデータが登録されていないようなので送ってください」とメールが来る。

いや、8月13日に申請番号と車両番号を添えて送ったよ?
あなたこの前「これ以上やることはありません」って言ったやん?

このスピード感といいかげんさですよ。
なんやねん・・・。

たぶん、ほとんどの手続きがオンラインで完結できてしまうからこそ、窓口で文句を言われたりせかされたりすることもなく、

「あー、だる。今日のぶん3つだけ処理するかー」

みたいな仕事をしていたとしても、こちらとしてはわからないわけです。

イギリスの人の相場観としても「国や行政に何か手続きを依頼しても返事が来るまでに2週間はかかる」と思っているんだろうな。
日本の公務員の皆さん、どうやらこれでもいいらしいですよ。

③水道料金の計算の仕方が謎

光熱費の支払いは当然住んでいる我々が担うので、大家さんから我々に名義を変えて引き落とされるのですが、
普通、使った分ですよね?

それが、なぜか水道料金は「(メーターがついていない場合)ベッドルームの数と住んでいる人数でカウント」(家の評価額で決まる)という謎システム。

我々が借りた部屋に水道メーターは付いていなかったので、3ベッドルームで3人で暮らしているのなら毎月いくらね、と勝手に決められてしまう!!

ゼッタイそんなに使わない量で見積もられるわけです(月3万くらい)。

なんでやねーーーん!

ということで大家さんに頼んで水道メーターを取り付けてもらうことにしました。
そうしないと、節水するインセンティブもないですよね・・・。
ロンドンの住宅は古いものが多く、水道メーターがついている家はまだ半数程度だそう。
IoTとかスマートハウスとかのレベルじゃない。。


謎システムといえば、昔イギリスやフランスでは「部屋の窓の数で税金が決まる」という「窓税金」という仕組みが取り入れられていたそう。
1696年に導入されて、20世紀初頭まで使われていたんですって。

いや、17世紀なら窓ガラスが高価な代物だからいっぱい使われている家はお金持ち理論は正当性もあったのかもしれないけれど、引っ張りすぎでしょ。。

「窓がゼロなら税金もタダ!」と窓をふさいだ家もあるそうです。
それはそれでやりすぎというか、本末転倒ですけどね。


こんな風に、えっ?とびっくりすることがあるのが海外暮らし。
これから生活していく間に、また新しい謎システムに出会うこともあるかと思いますので、また更新していきたいと思います!

ちなみに画像は「マダムタッソーで見た切り裂きジャック」でした!こわ!

#ロンドン #海外赴任 #水道料金 #ゴミ捨て

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