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心配性ライターの細かすぎるロンドン生活⑩~英語力って必要?

今更すぎるテーマですが、今日は海外赴任に帯同する場合に英語力は必要なんだろうか問題について検討したいと思います。

日本を出国する前は、とにかく忙しい。
仕事だけでなく、ビザにまつわるエトセトラや荷造り、
あいさつ、年金やら保険やら住民票やらの手続きなどなど、
限られた時間を充てるべきタスクがいっぱいある。

そんななかで、英語の勉強はどのぐらい優先度が高いのか。
こんな、中1レベルの英語力で果たして2年も外国で生きていけるのか。

この判断は難しかった。
英語力って必要?と聞かれたら、そんなもん必要に決まってる。

でも今の時代はGoogle翻訳もあるし、Googleレンズもあるし、
同時翻訳アプリもいろいろと出ている。
帯同なので自分がこちらで仕事をするわけじゃないし、
子どもが通う学校も日本人学校だから生徒も保護者も先生も日本人だし、

・・・なんとかなるんじゃね?

と思って、やってませんでした。ほぼ。

数回だけオンラインでイギリス人の先生と会話をするセッションを受けさせてもらい、イギリス生活に関するtipsをイギリス英語で教えてもらったりしましたが、焼け石に水というか・・・圧倒的に足りない。語彙力が。

なにせ私はライターなので、とにかく日本語と日々格闘し、戯れ、むつみ合っている。つまり、日本語が最優先。

英語なんて十数年以上、まったく触れていない。
大学生のころに海外旅行した時はそれなりに会話もできたけれど、
使わなければ、忘れる。びっくりするほど。

で、ロンドンに来てみて英語がわからずにどういったシーンで困るかというと、具体的にはこんなところでめっちゃ困ります。変な汗をいっぱいかきます。

・レストランなどでの店員さんとのやり取り
最低限のあいさつや何を言っているのかを理解して意思表示はできないと、おろおろします。
直接の会話にスマホを取り出すのも失礼だし、録音するのも不躾で好印象ではないはず。

特に最近のロンドンには英語ネイティブじゃないっぽい、中東系かな?という店員さんが増えているので、聞き取りの難易度がさらに上がってる気がする(はい、言い訳)。

・家のメンテナンスや配達の人とのやり取り
旅行ではなく住むとなると、「ガスの点検」「電化製品が壊れたり家に不具合があった時の大家さんとのやり取り」(これが結構ある)や、「荷物を配達に来てくれた人との会話」などが発生。

どこでどうやって暖房をタイマー設定するか、オーブンはどの機能を使ってどのボタンで調整するか、みたいなことはちゃんと理解しないといけないけれど、何言っているのかわからない。そうするとめっちゃ嫌な汗をかきます。

昨日も宅配業者の人がインターフォンを鳴らしたはずなのになぜか部屋の中で聞こえず、不在と勘違いされて持ち帰ってしまったんですが、
「なぜかインターフォンが鳴らなくて、来てくれたことがわからず出られなかったの、ごめんなさい」みたいなことをどう伝えるのかとっさに単語が出てこない・・・!

・取扱説明書や指示書が読めない
生活するとなると、ちょいちょい新しい家電などのアイテムを購入したり、simを買い足してアクティベートしたり、冷凍食品を温め直したり、謎のDMが来てサービス内容を読み解いたりするシーンがあるのですが、そのたびに説明文を読んで正しく理解しないといけないわけです。
そういう時に翻訳サービスってけっこうあてにならなくて、変な日本語に翻訳されちゃったりするんですよ。

だからがんばって原文を見ながら自分で翻訳する必要があって、英語力がないと「これで合ってるのかなあ」と不安に思いながらボタンを押す羽目に。

行政や保険などでの手続きが不安
同じように、カウンシルタックス(住民税のようなもの)や車を買った場合の駐車申請や車両税の支払い、私の場合租税条約の届出書を出していただくために英国居住者証明書の発行依頼などをしましたし、ビザがeVISAに切り替わるというのでその手続きもしなきゃいけない。

間違っちゃいけないからおなじように原文とGoogle先生による翻訳を見比べながら解読して進めるわけですが、「合ってるのかなあ」と不安になっても確認するすべもなく、えいやで提出することに。
こちらの行政サービスなんてあてにならないから「間違っていたから対応できませんでした」なんて連絡がきたとしても、文句は言えない。。。

ニュースの内容がわからない
これ、地味に不安です。
BBCとか付けておくんだけれど、何が起こっているのかわからない。
ただ物々しい映像が流れたり、どこかでデモが行われていたり、事故が起きたりしたっぽいけれど、なんだかわからない。
自分たちの生活に影響があるのか、世の中が今どうなっているのか、最低限でいいからトップニュースくらいは知っておきたい。
だから一生懸命聞き取ろうとするんだけれど、専門用語も多いし早口だしごにょごにょごにょ。

解説文の内容が読み取れない
博物館や美術館、観光地などでのさまざまな解説文、読みたいですよね?
これは何?だれのいつの時代のどういったもので、どの辺がすごいの?なんてうんちく、仕入れたいですよね?
だけどどれも普通に英語です。見るものが少なければいいですが、大英博物館なんていちいちレンズをかざしている暇はない! 見るべきものの数が多いから!
あああ、わかりたいのに、ぱっと見ても何が書いてあるのかわからない、この歯がゆさよ・・・・!


ぱっと思いつくだけでもこのぐらいは、最低限の生活をしているだけでも「英語をもっと勉強しておけばよかった・・・!」と痛感するシーンがあるわけです。

AI時代だけれど、コミュニケーションはやっぱり人と人がするものなので、
相手が伝えようとしていることを理解しようとする努力はやっぱり必要。

これから帯同しようとする方には、最低限、ある程度まとまった英語を聞こうと耳をそばだてる習慣は、日本にいる間から持っておいた方がいいと強くオススメします!

#海外赴任 #帯同 #英語 #ロンドン  









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