心配性ライターの細かすぎるロンドン生活⑨~ロンドン自炊事情
ロンドンでの生活も1か月半を過ぎ、だいぶ慣れてきましたが、
思うようにいかないのが食生活。
外食が、高すぎる!!!(米倉涼子のテンションで)ことはすでにお伝えしてきましたが、
じゃあ自炊事情はどうなんだ、っていうところをレポートしたいと思います。
前提として、私は料理上手ではありません。
日本にいた時も基本は生協の「ソースと食材がセットになったミールキット」的なものにだいぶお世話になっておりました。
味付けは、何でも「醤油・みりん・酒・砂糖」。
オカンが佐賀の人なので、甘辛い濃いめの味付けに慣れ親しんできました。
アレンジはききません。
そして、私、めちゃくちゃ不器用です。
使い慣れた食材が手に入らない
こっちに来てまず戸惑ったのが、使い慣れた食材がスーパーに売られていないこと。
肉は牛も豚もステーキ用の分厚いものか、ぶつ切りか。
鶏肉は丸ごとか、骨付き。
私がスーパーで買う肉といったら、「豚小間」「豚バラ肉」「豚生姜焼き用」「鶏もも肉」(なんなら切ってあるから便利な唐揚げ用肉)、「牛味付け肉(プルコギ用とか)」「牛細切れ肉」。
これ、ほぼどれも売ってない。
かろうじて鶏もも肉は、TESCOやSainsburyといった庶民的なスーパーでは骨付きなところが、Waitrose(日本でいうところの成城石井的なちょっとお高めスーパー)だと骨なしも売ってます。
豚や鶏の味付け肉もちらほら。
ちなみに、こちらは鶏肉が安い!!
丸ごと一羽でも5~10ポンド(1000~2000円)程度。
牛肉も日本と変わらないくらいな印象です。
肉が基本ダイナミックに切られているのは、
基本的にこっちの料理はビルトインの大きなオーブンを使うことが前提になっているからなのかな?
野菜も、白菜・大根・かぼちゃ・小松菜・長ネギといったものは今のところ見つけられていません。
厳密に言うとネギっぽいものはあるけれど、ちょっと種類が違う。
ニンジン・じゃがいも・たまねぎ・ほうれんそう・パプリカ・トマト・プチトマト・レタスは気軽に手に入ります。
お値段も日本と変わらないか、物によっては安い。
キャベツはちょっと種類が違っていて、日本のものより3倍くらい分厚い。
これでポトフはつくれるけれど、トンカツの付け合わせは無理、って感じ。やわらかくはない。
魚は調理済みのものがほとんどで、白身魚とサーモンが主流。たまに燻製っぽく調理された鯖もあるけれど少し高い。
エビとムール貝はパブでもレストランでもおなじみです。
調味料から、イギリス人とは味の好みが違うことがよくわかる
調味料や料理のもと的なものは、日本ほど潤沢じゃない印象。
ああ、Coo●Doが恋しい・・・(涙)
だいたいがトマトベースで、薄味。
肉料理はコショウが効いてないからパンチが足りない。
おいおい、かつてインドまで出ばってコショウを買い付けにいったんとちゃうんか・・・大英帝国・・・。
料理に砂糖を使う習慣はないらしく、甘目の味つけがあるとしたら、はちみつを使うことがたまにあるかな、くらい。豚肉とか。
(スイーツがどっしり重たい&甘いから料理は薄いのかな・・・)
あとやたらビネガーを多用している気がします。
サラダのドレッシングも基本すっぱい系。
フィッシュアンドチップスにも、ビネガーをかけるのが一般的だと聞くし。
料理のお皿にレモンが乗っていることも多いです。
肉じゃがも筑前煮も親子丼も照り焼きも、ぜーんぶ甘辛く、濃いめの味付けをしてきた私は何をどうしたらいいのやら・・・。黄金比が染みついてるのに。。。
コンソメはあるので、手羽元と一緒にしょっちゅうポトフ風に煮込んでいますが、夏向きではない。
オリーブオイルと塩だけで、ちょっとハーブなんかも散らしてオーブンで焼く、くらいのシンプル料理がいいのかなと思います。
幸い私の住んでいる地域には日本人向けのお店がいくつかあって、高いけれど日本の調味料や食材を買うことができるので、味噌やみりん、料理酒、中華だし、三温糖などはそこで調達しましたが、もっと都会に住んでいる人はどうしてるんだろう。
通販でも買えるから、お米といっしょに調達してるのかな?
こういうところで、日本のコシヒカリなども買えます↓
あとSOHOの近くに中華街があり、そこに中華食材を売っている小売店もいくつかあり、そこで白菜やごぼう、薄切り肉、豆腐や油揚げなどの馴染み深い食材も買えます!
渡英時日本から持ってきてよかった食材
調理器具は、けっこう安く普通に手に入るのでこっちで調達すればいいと思います。
私は包丁もこちらで買いました。持ってきた方がいいとしたら、菜箸と深めのお玉があればベター、くらいかな。
食材はもっと詰め込んでくればよかった!!!と後悔。
スーツケースに詰め込んできたおかげで重宝しているのは、
・茅乃舎のだし(お餞別でたくさんいただいた。日本にいる時は使ったことありませんでした・・・)
・ふりかけ
・乾燥ひじき
・塩昆布
・わかめ
・カップラーメン ※こっちでもなぜか「出前一丁チキン味」はスーパーに売っています。1個150円程度と安い。
・レトルトカレー
・乾麺のそば・うどん・稲庭うどん・そうめん
・めんつゆ
・白だし
・すりごま
・胡麻ドレッシング
・粉末の抹茶、抹茶ラテのもと
この辺はもっと持ってくればよかった・・・!
特に貧血になりやすいので、手元にひじきがあると安心感が全然違うんです。
わかめやあおさのり、油揚げがないとお味噌汁の具にも困るし。
あと息子が毎日お弁当を持っていくので、「白米に何乗せる?」問題の難易度が高く、ごはんのおとも系はもうちょっとバリエーションがほしいなあ。
醤油は普通にスーパーにあります。
料理酒などお酒系は関税がかかって高いので、スーツケースに入れるのに迷うならお酒系を入れてください。白だしも高い。。
生活立ち上げ期は日本から持ってきた食材があるとほっとする
私は基本的に郷に入れば郷に従えだと思っていて、日本至上主義でもなんでもない(だから是が非でも日本食材を調達せねば!とは思っていない)です。
が、最初のうちは勝手がわからないのでスーパーに行っても何を買えばいいのか、わからない。
スーパーって目に入ってくる情報が多すぎて、慣れていないうちは脳が処理しきれないのか、目がチカチカするんです。
どこに何を売っているのか、とりあえず何を買えばなんとかなるのか、
朝ごはんのネタとしてどんな選択肢があるのか、
レディミールは何が口に合うのか、量やお値段が妥当なのか、わからない。
だから最初のうちは、「これがあるからなんとかくいっぱぐれずに済む」というものを3~4日分は持ち込んでおいて、
だんだんご当地のものを取り入れていくのがいいのかなと思います。
生活立ち上げ期はとにかくお金がどんどん飛んでいく(最初の給料が入るまではポンドも持ってないし)ので、
外食続きで食費がかかりまくると不安になるし。
昼食1食分をカップラーメンで浮かすことができただけで、ほっとした覚えがあります。
私もまだまだロンドンのスーパーを開拓しきれていないし、もっと慣れてきたら「なんだ、これ美味しいじゃん!」というものを見つけられるはず。
今後は日本の食材に頼りすぎず、こちらで手に入るものをうまく使えるようになっていきたいなあと思っています。不器用だけど。
ロンドンは食材もネットショッピングが主流
ちなみにこちらの食料品の買い物は、オンラインが圧倒的。
大手のスーパーはどこでも導入していて、宅配か店頭や指定場所に取りに行くかを選べるなどサービスも充実。
配達料はだいたい3~5ポンド(600~1500円くらい)。
時間指定もできるし、もうすぐ配達するよとショートメッセージも飛んできます。
私は日本でも生協宅配で1週間分の食材をまとめ買いしていたので、
ネットでリストを見て比較しながら、予算内に収まっている確認しながら買い物ができるのは、とても気が楽。
水も1.5リットル×6本セットを買ったりするので、とても持ち帰れません。
これからロンドンに赴任予定で、ロンドンでの食費はどのぐらいかかりそうなのか、どんなものを売っているのか具体的に知りたい方は、VPNをイギリスにつないで、ロンドンの大手スーパーのサイトをのぞいて見てみるのが手っ取り早いですよ。
例えば比較的どこにでもある、TESCOとか、
ちょっとお高めだけど野菜やお肉は一番おいしいと現地の人が言っていた(n=2くらいですが)、waitroseとか。
同じく生活用品は何がいくらぐらいで手に入るの?を知りたい場合は、amazon.ukを見てみるのが手っ取り早いです。
プライム会員になるのには、毎月8.9ポンド(約1800円)と日本より高いですが、やっぱりなんといってもラインナップは充実してます。
こちらの生活ですぐに使うものは、手荷物で持ち込むか、こっちで買うのがベスト。
なまじ船便で送ったから待たなきゃいけないのは、意外と不便です。
私は洗濯物の室内干し竿を送っちゃって、かぶるから買えないのがめちゃくちゃ歯がゆいなう・・・。
スーパーを開拓すればするほど、ご当地の文化や生活習慣が見えてくる。
2年間でちょっとでもこちらの食材を使って料理ができるようになれていたらいいなとほんのり期待しております。
そのためにも、まずはオーブンの使い方を理解しなければ・・・!むずい!!
どのボタンを使うかどころか、途中でひっくり返すの?何を使って?どういう時にトレイを使うの?ホイルを敷くのは?全部中段でいいの?ってところからよくわかりませーーーん(涙)