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女性がテクノロジー領域で活躍できる未来を創りだす。青学エリックゼミとデロイトトーマツグループが提言する新しい未来とは?

青山学院大学 地球社会共生学部(学部長:松永エリック・匡史)は、留学を通じて世界の人々と共感し共に助け合い、より良い地球社会を創造する専門知を備えた国際的な人材を育成しています。エリックゼミは社会課題の解決、特に環境とダイバーシティーの解決に向けた事業構想策定を目指しており、この理念に共感していただいたデロイト トーマツ グループCTO(Chief Talent Officer)大久保パートナー率いるデロイト トーマツ グループの「Women in Tech」(テクノロジー領域において女性活躍を推進するグループ)と共同プログラムを2023年5月より開始しました。

デロイト トーマツとエリックゼミとの関係は深く、元々ゼミ指導教授のエリックは20年以上コンサル業界におり、デロイト トーマツ コンサルティングの執行役員・パートナーとしてアジア全体のメディアやエンターテイメント業界のリーダーを務めていました。いわば、大久保パートナーとは戦友のような関係です。もちろん、今後も様々な局面でコラボレーションする機会を増やして行きたいと思っています。

今回のテーマは”女性がテクノロジー領域で活躍できる未来を創りだすには?”。このテーマへの取り組みを1年間かけてデロイト トーマツの現役プロフェッショナルが構想策定から提案書の作成まで学生に伴走し構想を完成させていきます。ちなみにダイバーシティーの観点から学生のジェンダーは限定していません。
1年間のプログラムは、以下のような流れになります。

5月にはビジョニングセッションや様々なグループワークを通してデロイトのノウハウを吸収し、現役で活躍するテクノロジースペシャリストやコンサルタントなどテーマに関連するスペシャリストにインタビューも実施しました。プロフェッショナルの視点やノウハウをグループワークやインタビューなどのフィールドワークを通して各チームがそれぞれの提案をまとめ上げていきます。

週末もグループごとに自主的に集まり、議論し、多くの時間をかけてこの日に臨みました。プロジェクトがスタートしてからあっという間の4ヶ月が経過、今回は初めての構想発表となります。今回の構想発表をする会場はデロイト トーマツがプロデュースする次世代ビジネスを全方位で支援する新しい活動拠点Deloitte Tohmatsu Innovation Park。都会のビルの中に突然芝生が敷き詰められた広大な会場に、童話”金の斧”の泉のような舞台が現れます。オフィス空間のイメージを覆す斬新な会場に学生の緊張は自然と高まります。


発表会では各グループ毎に発表、質疑応答を行います。かなり難解な質問が飛び交い、プレゼンテーターも油断ができません。グループでの意見をまとめ、質問に丁寧に回答していきます。発表では、テクノロジー業界や日本社会での女性活躍の課題、女性進学が少ない理系大学、子女に大きな影響を与える母親をどう変えていくか、高等教育や入試偏重の問題等、様々な課題が提示され、どうそれに対処すべきか、どのような仕組みやマインドセットが必要かと多岐に渡る提言がなされました。

最後に私と大久保パートナーの講評があり、私からは一つ一つの言葉の意味を多角的に捉え考え抜くことの重要性。着想について現在に囚われず5年、10年先を見据えた提言を考えると発想がより拡がっていくとお話しました。大久保パートナーからは、発表で伝えたいことをよりリスナーに伝えるには、ストーリーを組み込むこと、そこに発見や感動を感じさせるようなプレゼンの流れが重要であること、そしてそのストーリーを伝える人は誰で、どんなことを伝えたいかを明確にすべきである等、次回の中間報告に向けて参考になるアドバイスをいただきました。

構想発表を通じて、学生はどんな学びがあったのでしょうか。テーマである女性のテクノロジー領域での活躍は、ダイバーシティーを実現する社会の実現に向けた第一歩にすぎません。世の中にはLGBTQさらに+と言われるように多様なジェンダーが存在し、その他、国籍、年齢等、様々なダイバーシティーの問題を社会は抱えています。今回のテーマをきかっけに、より広い視野で社会や世界を見て、皆が笑顔でいられる未来を創造してほしいと心から願っています。

We are the Change !

Peace out,

Eric


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