シノヘ歴⑲(芸歴2年目・1月)
平素よりお世話になっております。
皆さま、2024年 あけましておめでとうございます。
今年は必ず飛躍の一年に致しますので、応援のほどよろしくお願いします。
さて私はというと、1月はBadスタートで不安な年明けとなりました。
もう笑い話ではあるのですが彼女の浮気発覚に始まり、サバステの惨敗、UP TO YOU敗北、りゅ~ちゃんの喉の故障と不吉な始まりとなった2024
本当に良い1年にできるのでしょうか?
⑲-1.2024年1月1週目
⑲-1-1. 元旦
昨年は大晦日にインフルエンザにかかり彼女が帰省して空の彼女の家で一人で新年を迎えたが、今年は家族そろって実家での年越し。
うちの家族は祖父、祖母、母、兄、僕、妹×2、と7人家族なのだが、昨年僕に弟ができた。
といっても、52歳になる母親がお盛んなわけではなく、妹が結婚して今年30歳の年上の弟ができたのだ。
ガチ弟だったらたまったもんじゃない。親のSEXなんてものは秘伝のたれに唾を入れている店員くらい想像したくない。
この弟、太郎というのだがバリ男前で、めちゃいい人。
同世代で太郎という名前に出会ったのが初めてというのは一旦置いておいて、うちの凶暴な妹の結婚相手と言われて想像できないほどのイケメンなのである。そして国家公務員。
人間関係で常にトラブルを生んでいた僕の第一声は、
「初めまして次男のコウヘイです。関係としては太郎ちゃんの兄です」
一か八かの賭けに出たところ、母のツッコミに助けられてなごんだ。
やはり母親は頼もしい。
そこからはもう味を占めてボケの応酬。
「太郎ちゃん、一緒にベイブレードする?」
「ウルトラマンのビデオつけるか?」
「そろそろ彼女でもできたか~!?笑」
もし自分に弟がいたらやってあげたかったことを全て詰め込んだ。
もちろん自分がやられたら嫌だが、これこそが道徳の時間で正解っぽい回答を全部無視して自分の意見を通してきた人間だ。
文字で見ると漫才劇場への道のりは長いが、うちのリビングはNGKの中川家さんくらいウケていた。こうして若者が50万を払ってNSCの門を叩くのだ。
売れない芸人を生み出しているのは、暖かい家庭なのではないだろうか?
ちなみに妹の旦那であり僕の弟の太郎ちゃんは良い人なので、帰る瞬間までニコニコしてくれていた。
でもなんか来年からは来てくれない気がしている。
念願の弟だったのに。。。
⑲-1-2. 1/5 鯖捨、1/6 サバステ、UP TO YOU
昨年末にミラクルが重なりUPを勝ち抜いたため、年始はワクワクしていた。
1/6にサバイバルステージが待っていたからだ。
2022年4月に所属してから、初めのコンビで6回、ピンで2回、前コンビで1回の計9回 惜しいっちゃあ惜しかった回もあったが、ずっと負け続けていて、このまま負けて5年目くらいでお笑いやめそうだなぁと思っていた。
そんな中、ようやくの勝利だったのでウキウキワクワクで挑んだサバステ。
前日には調整ライブで本番でやらない新ネタを卸すという珍事もあったが、いざ当日。
僕は機嫌が悪かった。
というのも朝の集合時間がクソほど早かった。
昼からのライブなのに、かかりにかかった我々は9時とかに集合してしまった気がする。さすが体育会系の部活をやってきたメンバー。
当日の夜中3~4時頃まで、最近の彼女の動向が怪しいと同居人に相談したりと夜更かしをしていたために全然寝れていなかった。
いくら劇場への切符がかかっているライブであっても、自分の恋愛を優先してしまうのが恋愛革命家としての運命(さだめ)
上述のような精神状態だったのと寝不足でとにかく気合が入りきらない。
そんなこと言っていても仕方がないのでネタ合わせをして会場入り。
出順は中MC後の1発目だったため悪くはない。
いざライブが始まるとずっと面白い。
1部はチケット完売であったのもあるが、皆さん本当に面白い。
このままの流れで行ければなぁと思いながら出番が来て飛び出し。
変な緊張感とかはなかったが、ずっとかけ続けてきたネタなのにテンポも間も悪く、ネタが終わった瞬間「これは負けた」と確信した。
とはいえ、夕方にはUP TO YOUが控えていたので昼飯を食べてネタ合わせ。
僕は落ち込んでいたが、涼太郎もりゅ~ちゃんもポジティブなのできちんと夕方のことを考えていて、こういう性格だったら生きやすいのにともういっちょ落ち込んだ。
ネタ自体は、前日のサバステ対策の調整ライブで卸していたので、頭には入っていたが細かい所を変えつつ調整。
会場入りする直前にサバステの結果がXで流れてきた。
もちろん敗北。悔しいけども分かっていたため納得。
気持ちを切り替えて本日2度目のZAZA入り、いざ開演。
お客様はまさかのほぼ満席。
出順もケツから3番目で悪くなく、ワンチャンあるぞのイメージで高ぶっていた。
始まってみるとやや重。
逆に誰が勝ってもおかしくないといった状況で、抜きんでたのが黄昏の森さん。
さすがすぎるくらいのウケ量で余裕の一位通過だった。
そこから雰囲気が変わるかと思ったが、RUSH継続率はファフナーくらい低く続かず通常左打ち状態へ。
気づけば我々の出番、前半40秒ほどは静かな構成のネタで盛り上がりづらかったが、後半はまぁまぁでフィニッシュ。いやそんなこともない普通くらい。
終わってみれば2位通過は現役NSC生の大飯店。
もうこればっかりは仕方ない、どうしようもないから文句もない。
けど振り返ると、控室や舞台袖で緊張している大飯店に対して、優しい先輩を演じて「頑張ろうな」とか言っていたのが恥ずかしくなってきた。
そこからありがたきファン対応タイムを経て、作家講評。
マジで悪くなかったので、僕がボケでも見にくくないんだと新たな視点を見つけれた。
1日で2敗もしてしまったねなんて笑いながら3人でうちのシェアハウスに帰ってきたのだが、そこから彼女の浮気発覚という3敗目を喫することになるが、それは僕の心にそっとしまっておく。
数日後のライブOPでお笑いに昇華させたが、3敗したこの日のことは一生忘れないと思う。
愛情なんてものは、結婚届や出生届みたいな書面がないとよっぽど意味がないもんだと日々学ぶ。子供はまた別か。まぁ人間の感情なんて押し付けだわ、もちろんムラもあるし、受け取り方も送り手の意図通りとは限らない。
考えると自分が面白くなくなるし、死にたくなるからあまり考えないようにする。
あの時代のメンタル不安定な女子中学生のデコログみたいだと思えばちょっと面白いか。mixiも可。
⑲‐2.2024年1月2週目
⑲-2-1.新ネタ祭り
成人の日、世の中の二十歳の乱痴気騒ぎが仕方ないと許される日。
我々は仲良しの3組と一緒に新ネタを3本ずつおろした。
これは今後も継続していくイベントなので要チェックや!
あとこれについてはお客さんを呼んでくれる人とか、今後主催系に呼んでくれる人とか、ホンマの意味合いで切磋琢磨できる仲の人とか、悪く言えば利害関係で演者を組みたいね。なんかリターンが少ないと冷めちゃう!!
⑲-2-2. 今宮戎(十日えびす)
いつも通りフルタイムでバイト終えた1/10。
いつも通り自転車でなんばパークスへ。
いつも通りネタ合わせをするが、いつもと違うのが通行人が異常に多い。
夜遅いのに子連れも沢山歩いているし、笹持ってる。
笹?! 十日戎だ。
僕は人生でえべっさんに一度も行ったことがない。
というのも栃木で生まれ、奈良で育ち、福井で社会人をしてきたのでそもそも知らなかった。
芸人になってから聞いたことはあったが、土地柄怖くて行こうとも思わなかった。
しかし今はアラサーの成人男性が3人。
涼太郎なんて空手の黒帯だ。そんじょそこらの西成キッズなら怖くないパーティーがそろった。。。行こう!!
りゅ~ちゃんは乗り気だったので、少し乗り気じゃない涼太郎にすぐそこやからと誘って、歩くこと約30分。到着。
(途中で明らかに胡散臭いくじ引きで、りゅ~ちゃんがエアガン欲しさに千円使った流れは省略)
到着し各々でお祈りし、3人でくじ引き。
今宮戎のくじ引きは、自分で箱をガラガラするタイプではなく、1~5の番号を選んで、各ボックスから神職の方が紙を引いて渡してくる回転率特化のスタイル。
僕は恥ずかしげもなく1番を指名。たしか涼太郎が4番で、りゅ~ちゃんが3番。
こいつらは非常にバカだ。トップを目指すものは常に1を追いかけるのが当然。何も考えていない彼らに辟易とした。
凶が出たら脱退ねなんてヘラヘラ笑っている2人に呆れながら、いざ同時に開く。せ~の!!
【シノへ】凶 【涼太郎】中吉 【りゅ~ちゃん】末吉
エリア中央からシノヘの脱退が決定した。
しかも内容も死刑宣告のような内容。自身で感じていたが今年はヤバい。
脱退はイヤだとゴネて何とか事なきを得たが、神様からも見放された感覚。
目いっぱい手を伸ばすから、小指くらいは出しといてほしい。一生懸命捕まる。
⑲-2-3. 断捨離、The Battle
今月はやたらとライブハウスでの自己研鑽が多い。
休み休みやっている同期の蹴落としあいと、大お兄さんまみれの順位付け。
新ネタおろしつつ、有りネタをブラッシュアップさせて、一日3本回した。
まだまだ体力がないので、舞台上の時間はたった10分強なのに疲れてしまう。
だめだなぁ。もっともっとストイックに。もっともっとパワフルに!
⑲-3.2024年1月3週目
⑲-3-1.はばたく
目標は高くあった方がいい、現実的な範囲で。
そこでいうとサバステ ケツ2だった僕らが口にするにはギリおこがましいが、劇場にはばたけるように自己研鑽。
しかし前日にりゅ~ちゃんが喉を壊して、まったく声が出ない状況に。
急きょ昔のネタを引っ張り出してきて、インスタント万利休。
当時は時間管理も完璧だったのに、変な間延びで時間Over.
もう2人だけの体じゃないようで、3人の体になってしまったようでした。
終わりにモデル亜ガマと、おどいの原田と初めてのメンバーで飲み。
青春してるなぁ。年齢なんて関係ないなホントに。やれるときに思いっきりやること! 30歳になったときに、40歳になったときに人生に後悔しないために大阪に来たのに!! 今のままだとタイムマシンができたら2021年の自分がNSCに入ろうとするのを止めちゃうかも。こんなに最高なのに!
⑲‐4.2024年1月4週目
りゅ~ちゃんの喉は治らずライブキャンセル。
ライブがないからほとんど会わない、バイトと家の往復、休みの日に少し家は出るけど、基本寝転んで過ごして怠惰で嫌いな自分が自分の心臓を握ってる感覚。やだなぁ。
でも1/25は誕生日。保証はないけど楽しいはずと思って毎日頑張る。
1/24 23時を回っても多忙なGFは仕事の関係で帰ってこず。
仕事だから仕方ないけど、鍵っ子の小学生みたいな感覚で一人。
ただ別に小学生じゃないからスーパーにお買い物。
いつもはお酒も飲まないけど9%の甘いお酒をたくさん買って、グビグビ飲んでふてくされていたら寝ていた。
でも日が変わる前に帰ってきてプレゼントをくれたので嬉しかった。
Diorのボディクリーム。サクラの香り、いい女になった気分。
もちろん物自体も嬉しいんだけども、何をくれるかとかじゃないんだプレゼントは。
このプレゼントを買いに行ってくれた経緯が嬉しいんだね。
お金があんまりないのを知ってるからこそ、いいと思うものを選んで喜ぶ顔を想像して買ってくれたんやろなぁとかね、素敵。
なかなか使えないね消耗品は。宝物箱行き!
ちょっとだけ泣いちゃってお誕生日を迎えた00時、誰からも連絡なし。
俺自身、そんなに沢山の人を大事にできていないことを思い出した。
まぁ思い返せばそのくらいの人生だと思う。
俺の悲しい自虐ツイートを見たおファンの方々からメッセをもらい、昼過ぎに家族が思い出してラインをくれて、大学時代の親友たちが追うように連絡をくれた。涼太郎とりゅ~ちゃんも。大事にしてくれる人を大事にしよう。ポジティブに生きる。君たちはどう生きるか?
⑲‐4.2024年1月5週目
1月ももう最終週。
2024年の1/12が終わるのだ。時計だったらまだ夜中の2時。
起きててもいいし、寝てた方がいいような時間。
この計算でいくと【7時 起床、8時 出勤=4月】になるから、あと2か月は寝るのが定石となる。日本人って春好きだもんね、桜を見てスタート切ろうって気になるやん?
僕にはサクラの香りのボディクリームがあるから、いつでも春。
スタート切ろうって日にこれを使えばいい!無くなったら嫌やから使わないけども。
そんなこんなで久しぶりのネタ合わせ。
声はほぼ完治!いいね!ライブがまだだから抑え目で。
他のイベントでいうと、シェアハウスと激近物件に住んでいた涼太郎が、親の資金力を存分に使って家賃を上げて引っ越した。
売れていない3年目手前の芸人は通常家賃を下げる。
人と暮らしたりとかしてでも安く済ませるのに、彼は驚異の1.8万UP。
信じられないほどの極太実家がバックについているからこその寄行だ。
実情は駐輪場もない謎の三角形の部屋に住んでいたから妥当な引っ越しだ。
ただ、涼太郎の家を見上げて電気がついているかどうかを見て在宅か判断したり、隣の部屋のギャルが洗濯物を干しっぱなしにしているのをチェックして涼太郎に報告するという業務がなくなるのは寂しい。
あのギャルのTシャツちっちゃかったなぁ。犬の服かなぁ。
次は外観から綺麗な家で、本人もよほど自信があるのかまた遊びに来いよと都度行ってくる。
皆も是非遊びに行ってあげてほしい。意外と寂しがり屋だ。
1月の総括は基本的に良くない。
お誕生日だったりもあったが、負けたり、同期が沢山解散したり、野菜の高騰に気づいたり。今キュウリが1本 78円だぜ? さすがにだわ。
2月は絶対みんなでいい月にしようね。約束!