見出し画像

婚活と「とろろ蕎麦」

コロナからようやく回復した朝、久しぶりに自然と食欲を感じた。

とりあえずコンビニおにぎりでも買いに行くかと思ったが、「とろろ蕎麦」を食べに行こうと思いついた。

行きつけのお蕎麦屋さんの「とろろ蕎麦」。

自然薯の「とろろ蕎麦」。

ずっと家にいた反動で、外食できる幸せを噛みしめながら、喉越し豊かな「とろろ蕎麦」を食すイメージで頭の中がいっぱいになって、さっそくお蕎麦屋さんに行った。

そしたらやってなかった。
まだ営業開始しておらず、40分くらい待たないといけなかった。

仕事の都合で1時間後には戻らないといけないので、この時点でこのお店の「とろろ蕎麦」を食べることは諦めることにした。

近くの成城石井でとろろ蕎麦が売っていればそれでも満足だと思い、成城石井に向かった。

でも成城石井の売り場でも「とろろ蕎麦」はなかった。

「とろろ蕎麦」ではない蕎麦はあった。さっぱり系のうどんもあった。

ここで「とろろ蕎麦」以外の選択をして妥協するか、
また他のお店の「とろろ蕎麦」にするか迷った。

ただ、コンビニの「とろろ蕎麦」は食べたくなかった。
立ち食い蕎麦の「とろろ蕎麦」も食べたくなかった。

時間がなくなってきたので、成城石井にあった「サラダそばひじき」というものを買った。

「サラダそばひじき」を持ち帰りながら、これは婚活と一緒な気がした。

自分の理想とする「とろろ蕎麦」があるけれど、制限時間内にそれに出会えない。

その場合、選択肢は

  1. 何も食べない

  2. 理想とは少し違うとろろ蕎麦を食べる

  3. とろろは入ってないが喉越しは感じられる別の蕎麦・うどん・そうめん系を食べる

  4. 全く別の食べ物を食べる

といった感じになる。

婚活は明確な制限時間はないけれども、女性の場合出産適齢期までに結婚したいと考えている場合は、それが制限時間になる。

その中で理想の男性に出会えない場合、上記の「とろろ蕎麦」の話と重ねると、

  1. 結婚しない

  2. フィーリングや雰囲気は理想と違うけど条件(トッピングや外見)は揃っている人を選ぶ

  3. 条件(トッピングや外見)は全然違うけど、満たしたい根本部分は合致している人を選ぶ(蕎麦でいうと喉越し、さっぱり感の部分)

  4. 誰でもいいから結婚できる人を選ぶ

になるのだろうと思う。

ここで蕎麦の話に戻ると、私は3番の「サラダそばひじき」を選択したわけだが、「サラダそばひじき」は、サラダ感が強くて、求めていた「喉越し、さっぱり感」は得られず、失敗したと思った。

しかし、まぁこれはこれで食べれないほどまずいとかではなく、お腹がいっぱいになれば「サラダそばひじき」を選択した後悔は消え、食欲も満たされ、もうどうでもよくなっていた。

だから、婚活でも同じようなことが起きると思った。(飛躍しすぎと思われるかもしれないが)

どんなに理想と違う相手と妥協して結婚したとしても、最終的に自分が得たい欲求が満たされるのであれば、案外気にならなくなるかもしれない。

最終的に自分が得たい欲求が、
「一人で生きたくない」とか「とにかく結婚すること」(=「お腹を満たすこと」)だったら理想にこだわらず、真反対の、まったく眼中にない人と結婚しても幸せなんだろうし、

一緒にいて感じたいこと、居心地、安心感など(=「喉越し、さっぱり感」)だったら、収入、外見、年齢という条件面にそこまでこだわる必要はない。

やっぱり、自分が何を求めているかをきちんと心に向き合い、知ることが大切なんだなと思った。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?