アプリ開発記:エルサルバドルってどこー!笑
家に引き籠もってアプリ開発をしていた、2~3月の自粛期間の備忘録。
勢いでAppleのDeveloperアカウントを購入したので、せっかくならたくさんアプリ作ったろー!と思い、かなり没頭して開発していました!笑
タイトルの国は、中央アメリカにある小さな国です。
なんと!光栄なことに、ほぼ地球の裏側に住む人が私のアプリをダウンロードしてくれたようです。どういう経緯で見つけてくれたのかとても気になりますが、これを機にこの国名を知れたのでタイトルにしておきました。
※ユーザーの居住国は、AppStoreConnectのトレンドページにこのように表示されます。ちなみに意外にも日本以外のユーザーがいました笑
ここからは、開発をしていて色々思ったことを個人の感想として書きます。
個人事業主アプリで迷ったらココをみると良い...?
あくまで私の意見なのですが、アプリを何個も量産していると
「思い入れがあるアプリ」と「そうでないアプリ」が出てきました笑
「思い入れがあるアプリ」は、何度もちょっとした微修正や、広告の位置など細かいところにこだわるのですが、
「そうでないアプリ」は、全く気にならないのです。
※これは私だけかもしれません。
つまり、思い入れがあるアプリほどアップデート数が多いため、バージョンの数字が大きくなります。
画像真ん中あたりの、"アップデート"の下の数字です。この場合は1.5です。
バージョンアップを何度もしているアプリは、
「開発者がお気に入りのアプリ」ということだと思います。
普段ユーザー視点に立つとあまり気にしない所ですが、
何個もアプリを出している個人事業主さんのアプリをダウンロードしたいけどどれがいいのだろう、、と選択に困った時は、バージョンアップの数をみてみるといいかもしれません。
ファーストインプレッションで大切なのは...?
何かの検索ワードをかけると、ズラーーっと大量のアプリが出てきます。
はじめにユーザーの目に触れるのは、
・アイコン
・タイトル
・サブタイトル
・スクリーンショットの最初の3枚
この4つを見て、ユーザーはそのアプリの詳細を見るかどうかを決めます。
なので、いかにこの4つで興味を抱かせるか、が第一関門です!
当たり前やろ!と思うかもしれませんが、色々なABテストをしてて思ったことがあります。
この2つのアプリで比べてみました。
(似たような系統のアイコンであること、バージョンアップ数は同じなので比較材料に適していそうです)
数値的結果から言うと、
①「コミュ凡」
リリースから40日で、ユニット数(≒ダウンロード数)は 9
②「なんて読む?」
リリースから20日で、ユニット数(≒ダウンロード数)は 17
ユニット数/日数は、圧倒的に後者の方がよくてその理由が気になって考えてみました。
私の結論は
・タイトル
・サブタイトル
・スクリーンショットの最初の3枚
この3つで、ユーザーを挑発できるほど、ユニット数が伸びる!ということです。
後者のアプリは上記3つの中に、疑問文や答えのない問題を配置し、ユーザーに挑発?しています。(画像↓)
どうやら人は、「知らない」,「分からない」という不安定な状態が嫌いなようです。
アプリのサーチ時点でこの感情を抱いてもらえると、答え(安定)を求めてアプリの詳細にとび、アプリをダウンロードし、アプリを使用してくれるという動線が誕生します。
なので「日常生活に出る漢字を覚えよう!」のようなアプリの内容がわかるキャッチーよりも
「黒子、愛猫、、」と読めそうで読めない漢字を並べて"不安定さ"を引き出す方が良いみたいです。
ちなみに、前者のアプリのファーストインプレッションはこんな感じです。
ABテストのためにやったわけではないのですが、疑問文を一つもいれていませんでした。
また、アプリのスクリーンショットも少し工夫すると詳細ページに飛ばれやすいと思います。
シミュレーターのスクショよりも、ひと工夫加えるとユーザーの目に止まりやすいかもしれません。
私はこのサイトでスクリーンショットを作成しています。
今までは、これだけ開発時間かかったからリリース準備(スクショ準備や詳細説明等)はできるだけ早く済ませて申請を出したい!!と考えていたのですが、よく考えたら開発よりもこちらの方がユーザーの目に触れる機会は多いわけでかなり重要だと思います。
補足
アイコンに文字を入れる場合は、自分が思っているよりもかなり大きくした方がいいです。
文字を大きくしたつもりでも、AppStoreで見てみると豆粒ぐらいに見えて、なんて書いてあるかわからない〜で終わります。
ちなみに100pt(アイコン作成時は普通の大きさに見える)はAppStoreで豆粒サイズでした😇
広告は何に気をつけてどこに配置すると良い...?
【配置について】
先ほどのABテストのアプリ同士で比較して思ったことですが、
「広告は、アプリを起動してはじめに出てくる画面に置いた方が良い!」
です!
「コミュ凡」は、最初以外の画面(遷移されないと広告に到達できないところ)に広告を2つ配置しています。
「なんて読む?」は、1つしか配置していませんが、最初の画面に配置しています。
それだけでIMP数が約2倍異なり、CL数にも影響が出てきます。(↑画像)
広告は、数よりも配置で勝負した方が良さそうです。
※「コミュ凡」アプリは「なんて読む?」よりダウンロード数が1/2ですが、広告数は2倍なので、比較分母は同じと考えています。
【余談:種類について】
広告の種類に関して、私はGoogleAdMobとNendAdの2種類しか扱っていないためベストアンサーはわからないのですが、その2つを比べて書いてみます。
メリット・デメリットは以下です。
①GoogleAdMob
・メリット:単価が高い
バナー広告の1クリックで¥30~40
・デメリット:セキュリティが厳しい
審査が通るまで7回ぐらいかかったのに加え(通常はそんなにかからないかと)、不正クリックと捉えられ一時的にBANされてしまいました笑
②NendAd
・メリット:AdMobほどセキュリティや審査が厳しくないので導入しやすい
・デメリット:単価が安い
バナー広告の1クリックで¥2~10
公式ドキュメントが丁寧なので導入工数はどちらも同じぐらいです。
アプリ名はどう考えると良い...?
これも私流なので、正攻法とは言えませんが書いてます笑
ユーザーは検索エンジンをかける時、マイナーなワードよりもメジャーなワードをチョイスします。
そのため、絶対被らないアプリ名がいいから!とマイナーな言葉を選ぶより
検索されそうだけど、意外と被らないワードを攻めてみるのがよく、
つまりは「メジャーなワード✖️メジャーなワード」と掛け合わせると、
どちらの検索エンジンでも引っかかる可能性が高い状態を作ることができます!
この考えを元に、最新のアプリを作ったのが
「主婦の知恵」というアプリです。
AppStoreで「主婦」と検索すると、今は123番目に出てくるのですが(笑)
「主婦」や「知恵」のような検索されやすいワードを使っていても、組み合わせれば存在しないアプリ名を生み出せると思います!
ちなみに今はこのアプリを用いて、
「遷移のアニメーションが滑らかなほど、アプリ維持数が多いのでは?」という仮説を検証中です笑
自分で作り出す系よりも、〇〇系の方が人気...?
自粛の初め、少し手間をかけて通知機能などを盛り込んだアプリをリリースしました。開発期間は1週間ほど。
しかし!その後に作成した技術的に超簡単なアプリ(3時間ぐらいで申請を出した)にダウンロード数を一瞬で抜かされてしまいました。
アプリの人気度は、ジャンルにも影響されると思いますが、
「ユーザーがすぐに利便性を感じられる系」が最も高いのでは?と思います。
メモ帳やtodoリストなどの自分で中身を彩る系は、
アプリの利便性を感じるまでに、一定期間使用することが必須です。
それに有名なアプリや競合が無限に存在するのでそもそも大体のユーザーはポピュラーなアプリしかみません。
しかし、クイズアプリなどはアプリを開いた瞬間から何かしらの知識を得られるため、すぐにそのアプリの利便性を感じやすいのです。
あとは近年の"人の気持ち"もちょっと関係がある気がしています。
私含め現代人は、電車など暇な時間があるとスマホをいじると思います笑
SNSやゲームなどをし続けると、
↓
時間を無駄にした虚無感に苛まれ、
↓
携帯を触り続けている自分に罪悪感を抱き、
↓
懺悔の気持ちで教育系アプリをいれて、
↓
何か知識を吸収することで携帯をいじっている自分を正当化する
という流れができていると思っていて、このことからも
「手っ取り早く何かを得られる感」を感じられるアプリがいいのだと思います。
あとは開発者側の話ですが、クイズアプリなど知識系を題材にすると開発中に何度も目に触れるので、リリースする頃には勝手に覚えてしまっている、というメリットがあります笑
最後に
しょうもない考察を細々と繰り広げてしまいましたが、
本気でユニット数を増やしたいなら、1億何人の日本人を対象とするより、70数億人を対象とした外国向けのアプリを作るのが手っ取り早くていいのではないかと思います。
今回noteで紹介したアプリ以外にも興味があればぜひご覧ください。
アプリを使った感想や意見をいただけましたら嬉しいです。
またTwitterで、アプリ開発に関すること、生活に役立つ豆知識を投稿しています💡
ぜひお立ち寄りください☺️
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