読書記録 #5 思考、老後
忙しい日々の中、思考を深めるのに役立った3冊。たまに本を読んでよく考える機会があると、少し元気になって生活に戻れる気がする。本の中で思考の旅に出かけて、心が満足するのかもしれない。
******
『ものがわかるということ』
養老先生の本を読んでいると、常識とされることって絶対じゃないんだなと認識を改めることになる。例えば分かりやすさは良いとされるが、弊害としては分かりにくい概念を無視してしまう。言葉を使うことに伴う弊害もある。わけのわからないものは扱いづらくて気持ち悪いが、言葉を当てはめて満足してはいけない。言葉にした瞬間、変質してズレが生じる。そのことを認識しておくべきだろう。
******
『問題解決のための名画読解』
アートが少し身近になった。たくさんの美術作品があって勉強になる。美術館を案内されているみたい。少し哲学的でもある。絵を見て嫌な部分、好きな部分の理由を言葉にする。そのプロセスを通じて自己認識を改める。再発見する。自分を客観的に見ることは難しく、十分な内省が必要。絵を見て感じることや、考えの理由について、心の深い領域まで整理しておくこと。
******
『あなたが独りで倒れて困ること30』
まず、人間って死ぬんだと再認識。周りに死んだ人があまりいなくてつい忘れがち。その日は必ず訪れる。そして自分1人で死ぬ。子供や配偶者には頼れなくて、自分の死には自分で責任を持つ時代かあ。。死ぬ時に落とし穴って沢山あるんだなと興味深い。銀行口座や遺書などの基本的な話から、高齢者への賃貸などの見落としがちな点まで、幅広い着眼点で気をつけるべきことをカバー。
いいなと思ったら応援しよう!
ありがとうございます!